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2016年、全世界で4470万トンの電子ごみが廃棄され、これらの電子ごみに含まれる金、銀、銅などの高い価値のある貴金属・レアメタルの価値が550億ドルを上回るが、回収された電子ごみは全体のわずか20%だけということが明らかになった。資料写真。
国際電気通信連合(ITU)や国際連合大学などの機関が13日発表した「2017年全世界電子ごみ監視報告」によると、2016年、全世界で4470万トンの電子ごみが廃棄され、これらの電子ごみに含まれる金、銀、銅などの高い価値のある貴金属・レアメタルの価値が550億ドル(約6兆1930億円)を上回るが、回収された電子ごみは全体のわずか20%だけということが明らかになった。国際連合公式サイトの情報を引用して、中国新聞網が伝えた。
価格の下落により、全世界の多くの人が電子機器や電化製品を買えるようになり、比較的裕福な国の人たちは新しい電化製品にすぐに買い換えるよう奨励されている。これにより、2016年の全世界における電子ごみの量は2014年比で330万トン増加し、8%増となった。
2016年に廃棄された電子ごみは、廃棄処分された冷蔵庫やテレビ、ソーラーパネル、携帯電話、パソコンなどで、その量はギザの大ピラミッド9基分、エッフェル塔4500基分、貨物をぎっしり積んだ18輪トラック123万台分に相当し、そのトラックの全長は米ニューヨークからタイ・バンコクを折り返せるほどの距離に達する。
専門家は、電子ごみは2021年までにさらに17%増の5220万トンに達し、世界中の生活ごみの中で最も増加スピードの早いごみとなると予測している。
報告によると、電子ごみの中には金、銀、銅、白金、パラジウムなどの高い価値のある回収可能な貴金属・レアメタルが含まれているが、2016年に収集・回収された電子ゴミは全体のわずか20%だけという。
2016年に約4%の電子ゴミがごみ埋め立て地に直接捨てられ、3410万トンにあたる76%が最終的に焼却されてからごみ埋め立て地に廃棄されたか、非正規の業務による回収、または今も人々の自宅に放置されていると見られている。
2016年、1人当たりの電子ごみの量が最も多いのはオーストラリアで、1人当たりで17キロだった。アフリカの1人当たりの電子ごみの量が最も少なく、1人当たりで1.9キロだった。(提供/人民網日本語版・編集/YK)
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