チベット鉄道、年間180億円の赤字―中国

Record China    2008年8月20日(水) 4時54分

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18日、チベット鉄道は現在年間12億元の赤字を出しており、国からの補助金などで運行を維持している。黒字化を疑問視する見方も出ているが、国は路線のさらなる拡充を計画している。

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2008年8月18日、第一財政経済日報によれば、チベット鉄道(青蔵鉄道)ゴルムド―ラサ線が開通して2年、同路線は多額の赤字を出しているものの、国は路線の拡充を計画している。東方網が伝えた。

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鉄道部によると、同路線は運営開始以来、2年間での輸送旅客数は556万人、輸送貨物量は405トン。青海省の鉄道貨物輸送量の増加率は28%で、全国1位。

同路線の開通による経済効果は高く、2007年にはチベット自治区のGDPは342億1900万元(約5133億円)で14%増加、青海省のGDPは760億9600万元(約1兆415億円)で12.5%増加しており、全国平均を大きく上回る伸びを見せている。

しかし、建設当初から予測されていたものの、同路線は年間12億元(約180億円)もの赤字を出しており、青海鉄道公司は国からの補助金などで運営を維持している。同社は周辺地域の経済発展により、経営が改善されるとの見通しを明らかにしているが、利用者や輸送量が比較的少ないことから、黒字化について疑問視する見方も出ている。

そうした中で進んでいるのが、チベット鉄道を軸とした路線の拡充だ。鉄道部の「中長期鉄道網計画」によれば、2020年までに中国西部でチベット鉄道を軸に6路線を拡充する計画。

ラサ―ニンティ線、ラサ―シガツェ線、ゴルムド―敦煌線を3年以内に、さらに3路線を2020年までに開通させる計画で、鉄道部は各路線の開通が、青蔵高原と周辺地域の経済発展を促進させるとしている。(翻訳・編集/岡田)

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