2008年8月12日、英BBCは「北京五輪の夢」というテーマの下、湖南省出身のおばあちゃん、肖新翠(シャオ・シンツイ) さんにインタビューを行った。もうすぐ100歳になる肖さんは、同日、北京五輪アーチェリーの試合を観戦した。中国100年の夢である五輪の開催がもうすぐ100歳になる肖さんの夢をも叶えたのだ。

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去年、これまで遠出したことのない肖さんが突然、「オリンピックを見に行きたい」と言ったことから始まった。湖南省寧遠県に住む孫の劉湘輝(リウ・シアンフイ)さんは98歳のおばあちゃんのために北京行きを決意。行く先々で風景を見れるようにと後ろに荷台が付いた「三輪車」を購入した。荷台を肖さんがくつろげるように工夫し、3月5日、北京へ向けて出発した。およそ1か月後の4月6日、ようやく北京市に到着。肖さんと劉さんは部屋を借りて、北京五輪の開催まで首を長くして待っていたという。

このことは「三湘都市報」、「紅網」などで取り上げられて以後、瞬く間に広がり、計100社ものメディアで転載された。肖さんは、中国国営TV局・中央電視台のほか、韓国や日本、イタリアのメディアの取材も受けたという。また、深く感動した国際バドミントン連盟(IBF)の主席は、おばあちゃんに記念品を贈っている。(翻訳・編集/MM)