『帝国の慰安婦』著者への有罪判決に異議、日米韓の学者ら98人集結=韓国ネットは反発「事実をうそで塗り固めるのが表現の自由なの?」

Record China    2017年12月7日(木) 22時10分

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7日、著書『帝国の慰安婦』で元慰安婦らの名誉を傷つけたとして10月の控訴審で有罪判決を受けた韓国・世宗大の朴裕河教授を支援しようと、韓国内外の学者らが会を発足させた。写真は在韓日本大使館前の慰安婦像。

2017年12月7日、著書『帝国の慰安婦』で元慰安婦らの名誉を傷つけたとして10月の控訴審で有罪判決を受けた韓国・世宗(セジョン)大の朴裕河(パク・ユハ)教授を支援しようと、韓国内外の学者らが会を発足させた。韓国・聯合ニュースなどが報じた。

「帝国の慰安婦訴訟支援会」はこの日ソウル市内で記者会見を開き、「2審の有罪宣告に深刻な憂慮を禁じ得ない。この判決はわれわれ学界と文化界に重大な危機を招く」と表明した。また、朴教授は著書において「社会で正しいと認められた見解」と異なる意見を披歴したにすぎず、この行為を有罪とした判決は「時代錯誤的」だと批判。「この判決により、思想的統制が再び復活し、画一的な歴史解釈が再び強制されるように感じた人は一人や二人ではないはずだ」と主張した。

朴教授は2013年に出版した『帝国の慰安婦』の中で、元慰安婦に関して虚偽の内容を記し慰安婦を「売春婦」などと表現した名誉毀損(きそん)の罪で在宅起訴された。2審のソウル高裁は1審の無罪判決を覆し「被告が故意に被害者の名誉を傷つけた」として罰金刑を言い渡していた。

今回発足した会には、韓国の学者や芸術家50人に加え、日本から浅野豊美教授(早稲田大)ら28人、米国からノーム・チョムスキー名誉教授(マサチューセッツ工科大)ら20人の計98人が名を連ねた。会は今後、考えを発言する権利が守られるべきとの主張を広めるため朴教授の訴訟を支援する一方、募金活動を行う予定という。

メンバーの一人、仁荷(イナ)大のキム・ヨンギュ名誉教授は「韓国社会の行き過ぎて誤った民族主義と愛国主義は淘汰(とうた)されねばならない」と述べたが、韓国ネットユーザーの意見はこれに真っ向から反発するものが目立つ。

記事のコメント欄では「おかしな人が多いね。あきれた」「新たな親日派たちか」と会発足に冷ややかな声が多数の共感を集めたほか、「慰安婦を売春婦扱いするような解釈も受け入れろって?それなら歴史は何のために学ぶの?」「事実をうそで塗り固めるのが表現の自由なのか?」「民族主義と愛国主義?これはそれ以前の人間に対する礼儀の問題だ」といった声が並んでいる。

また、「会見をするなら元慰安婦の前ですべき。おばあさんたちの目を真っすぐに見て声明を読み上げる自信もないくせに」と厳しい指摘もあった。(翻訳・編集/吉金

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