<点描・北京五輪>朝倉浩之の眼・開会式後は陸上会場に早変わり…大忙しの裏方さん

Record China    2008年8月13日(水) 15時11分

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8日の開会式が終了したのは、日付が変わって0時過ぎ。観客が外に出るころは1時を回っていた。大勢の観客が華やかな式典の余韻に浸っているとき、多くの作業員たちが忙しそうに機材を運び出していた。写真は開会式前の国家体育場「鳥の巣」。

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8日の開会式が終了したのは、日付が変わって0時過ぎ。観客が外に出るころは1時を回っていた。

大勢の観客が華やかな式典の余韻に浸っているとき、多くの作業員たちが忙しそうに機材を運び出していた。「今夜は眠れないよ」といいながら、彼らは派手なパフォーマンスの数々で使用した資材を運び出し、場内を清掃する。複雑な演出の中で使用された機材や物資は2000トンあまりに及ぶという。

しかし、8月15日には、ここで陸上競技が行われる。そのため、場内には芝生を敷き、一連の競技設備を再設置しなければならない。今日から寝ずの作業が始まるというわけだ。責任者によると、この撤去作業と設備の再設置は56時間以内に全て完了させるという。撤去したものは、朝5時にやってくる230台の貨車に積み込んで、五輪物流センターに送り返さねばならない。

華やかな“祭り”の後の過酷な作業…そして、それは私たちの目には見えない…。だが、それも含めて、オリンピックなのだということをしっかりと心に留めておきたい。

<注:この文章は筆者の承諾を得て個人ブログから転載したものです>

■筆者プロフィール:朝倉浩之

奈良県出身。同志社大学卒業後、民放テレビ局に入社。スポーツをメインにキャスター、ディレクターとしてスポーツ・ニュース・ドキュメンタリー等の制作・取材に関わる。現在は中国にわたり、中国スポーツの取材、執筆を行いつつ、北京の「今」をレポートする中国国際放送などの各種ラジオ番組などにも出演している。

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