南国ムード漂う広州でフォーチュン・グローバル・フォーラムが開幕

人民網日本語版    2017年12月7日(木) 11時40分

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6日、2017年度フォーチュン・グローバル・フォーラムが広州で開幕した。

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6日、2017年度フォーチュン・グローバル・フォーラムが広州で開幕した。これは、10月に中国共産党第19回全国代表大会(第19回党大会)が開催されて以降、中国で開催される初めての重要な多国間国際会議だ。11月末の時点で、企業388社が参加することを表明しており、うち152社がフォーチュンが毎年発表しているフォーチュングローバル500社に入っている。また、業界のリーディングカンパニーが72社参加し、中国国内外の各界の代表1000人以上が出席する。

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今回の開催地に広州が選ばれたのはなぜなのだろう?米誌「タイム」のチーフ・コンテンツ・オフィサー(CCO)も務める、米誌「フォーチュン」のアラン・マレー会長は、「広州は、中国と世界をつなぐ南大門で、中国が世界のビジネスに参加するうえで著名な歴史的シンボル、傑出した代表である」と説明した。

ハイテク企業7000社以上が集まる

広州科学城(サイエンスシティ)易翔科技園のある展示ホールに、世界初の人を乗せて運ぶ自律飛行ドローン「億航(Ehang)184」が展示され、注目を集めている。

広州億航智能技術有限公司(以下「億航智能」)が自主開発した「億航184」の高さは1.5メートルで、8つのローター、4本のアームを備え、バッテリー駆動で、時速100キロで飛行することができる。

統計によると、広州にはテクノロジーイノベーション企業が16万9000社ある。また、ハイテク企業が4739社あり、2017年にはさらに2000社以上増えて、計7000社以上になったと見られている。

また、世界のイノベーションプロジェクトや資源がどんどん広州に集まっている。フォーチュンが発表している世界トップ企業500社に入っている企業297社が広州に投資している。

これら全ては、広州がビジネス環境を継続的に最適化していることと密接な関係がある。15年、広州は「市場化、グローバル化、法治化したビジネス環境を構築するための3年行動プラン」を打ち出し、ビジネス環境を向上させるための詳しい計画を立てた。

現時点で、広州政府の審査事項は最初の約2700項目から191項目にまで減り、簡素化率は90%に達している。登録、認可の全ての手続きが3営業日内に完了する。

世界的に有名なユーティリティソフトウェア開発業者の広州久邦数碼科技公司(Sungy Mobile Limited)は、「当社の発展は、広州の良好なビジネス環境のおかげ」としている。

広州は5回連続で、米誌「フォーブス」の「中国大陸部で最も良いビジネス都市」に選ばれ、グローバリゼーションと世界都市研究ネットワーク」(GaWC)が発表した2016年の世界都市の格付けでは、初めて「アルファ+」に格付けされた。

60カ国が広州に領事館設置

南沙、内港、黄埔、新沙の四大港区がある広州は17年上半期、港の取扱貨物が前年同期比7.5%増の2億8000万トンに達し、中国の港で4番目の多さになっている。

多くの国際都市が広州と友好関係を築いている。現時点で、広州と国際友好都市協定を締結している都市は36都市、友好協力・交流を行っている都市は31都市あり、60カ国が広州に領事館を設置している。

中国に来て30年以上になる在広州米国総領事館のCharles E.Bennett総領事は、「広州は急速に発展して、世界一流都市になっている。ここは、すでに世界的に重要な貿易センター、経済センター、ビジネスセンターだ」と指摘し、「特に、長年広州で開催されている中国最大の展示会・見本市『広州交易会』は、貿易やビジネスにスポットを当て続け、広州の包容力と、開放度を反映している」と、広州の発展の勢いとパワーに強い印象を受けていることを話した。

1957年に始まった広州交易会は60年の月日を経て、中国の貿易の行方などを占うバロメーターとなっている。今年開催された第122回広州交易会には、213カ国・地域から来たバイヤー約20万人が参加した。

13〜16年、広州と「一帯一路(the Belt and Road)」参加国の輸出入総額は7847億8000万元(約13兆3412億円)に達し、同市の輸出入総額の4分の1を占めた。広州の企業は「一帯一路」参加国に資金を投じて企業(機構)87社を立ち上げている。

広州市人民政府の政策決定コンサルティング専門家の彭強氏は、「広州はずっとオープンな都市であるものの、時代によってその度合いも異なる。以前は主にモデルチェンジを行う関連産業を請け負い、模倣・コピーを行っていたが、今は全面的なグレードアップの段階に突入しており、人材や技術、イノベーション資本、プラットフォームの採用、育成、サポートを重視している」と指摘した。

広州は世界で人気の旅行先トップ100に入る美しい都市

歴史文化名城に指定されている広州には、2230年以上の長く深みのある歴史があり、文化資源も豊富だ。

広州は現在、世界の広東オペラセンター、音楽名城、ドキュメンタリーの都になりつつあり、名作やアーティストを続々と誕生させている。市民1万人当たりの室内公共文化施設の建築面積は約1281.56平方メートルで、全国、全省でもトップクラスだ。16年、広州市の文化産業の付加価値は約1千億元(1兆7000億円)と、国民総生産(GDP)の5%を占めた。

中国伝媒大学文化発展研究院が発表した「中国都市文化競争力研究報告(2016)」によると、広州の都市文化競争力総合指数は全国で3位となっている。

1千年以上の歴史文化を誇る広州は生態資源の分野でも優位性を誇る。統計によると、広州の緑化率は41.5%、森林カバー率は42%に達し、16年、大気の質が基準をクリアした日数は310日だった。

16年の各地の人口統計データも、広州がすでに中国で最も人気のある移民都市の一つであることを側面から裏付けている。「17年度世界で人気の旅行先トップ100」で、広州は18位に入っている。

アラン・マレー総裁は、「広州は本当にとてもきれいな都市で、勢いよく発展している。一層多くの分野で、中国は追随者ではなく、牽引者となっている。広州を代表とする中国の都市は、オープンで、イノベーション力、包容力があり、実務的という特徴を持つ。広州でのフォーラムがグローバルビジネスの重要性を力強く証明してくれるだろう」と語った。(編集KN)

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