<点描・北京五輪>朝倉浩之の眼・開会式は「人工消雨」に成功

Record China    2008年8月12日(火) 18時23分

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8日午後8時に行われた北京五輪の開会式。当日は朝から曇り空で、蒸し暑く、いつ雨が降り出してもおかしくない天気。写真は8日、開会式が開催される前の「鳥の巣」周辺。

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8日午後8時に行われた北京五輪の開会式。当日は朝から曇り空で、蒸し暑く、いつ雨が降り出してもおかしくない天気。北京市郊外では密雲区で40ミリ、順儀区で22ミリとまとまった雨が降っていたにもかかわらず、開幕式会場の国家体育場(愛称:鳥の巣)ではポツリともこなかった…。

これについて、気象当局はいわゆる「人工消雨」作戦を決行したことを明らかにした。「人工消雨」とは、雨を降らせる雲周辺にミサイル弾を打ち込んで、降雨を防ぐというもの。仮に雨が降った場合、式典で披露されるパフォーマンスを大幅に変更しなければならないため、今回の“作戦”は国家の威信をかけた重大事となった。

気象当局側は1000発あまりのミサイル弾を打ち込み、国家体育場上空の雨雲を蹴散らすことに成功。気温30度前後で蒸し暑かったものの、「雨を降らせない」という最大の演出で、北京五輪のスタートを成功に導いた。

中国気象局の鄭国光局長によると、人工消雨による天気操作は五輪史上初めてのことだということだ。

降水確率41パーセントといわれ、決して「楽観視」されていなかった開会式当日の天気。だが、ついに自然に働きかけて、天気まで変えてしまうことに中国は手をつけてしまった。何が何でも成功に導きたいという中国の強い思いを感じる取り組みだが、何となく…末恐ろしいような気もする。

<注:この文章は筆者の承諾を得て個人ブログから転載したものです>

■筆者プロフィール:朝倉浩之

奈良県出身。同志社大学卒業後、民放テレビ局に入社。スポーツをメインにキャスター、ディレクターとしてスポーツ・ニュース・ドキュメンタリー等の制作・取材に関わる。現在は中国にわたり、中国スポーツの取材、執筆を行いつつ、北京の「今」をレポートする中国国際放送などの各種ラジオ番組などにも出演している。

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