<大報恩寺遺跡>鉄箱に納められた王塔、取り出しが問題に―江蘇省南京市

Record China    2008年8月13日(水) 20時6分

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8月11日、江蘇省南京市で発掘中の「大報恩寺」地下宮殿から出土した鉄箱には「七宝阿育王(アショカ王)塔」が納められているが、これを中から「いかにして取り出すか?」が問題に。写真は7月27日、遺跡から運び出される「鉄製の舎利函」。

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2008年8月11日、江蘇省南京市で発掘中の「大報恩寺」地下宮殿から出土した鉄箱の中には「鍍金七宝阿育王(アショカ王)塔」が納められていることが確認されたが、この貴重な宝塔を鉄箱の中からいかにして取り出すかが、新たな問題となっている。「揚子晩報」が伝えた。

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「神秘の鉄箱」が地下宮殿から運び出されたのは、8月6日。翌7日夕、発掘に関わった考古学者らが慎重に鉄箱の上部を開けた。1000年の眠りから覚めた箱の中身は、金色に光り輝く「鍍金七宝阿育王塔」であり、一緒に見つかった石函の碑文の内容と一致した。8日に再びこれを密封して、9日早朝に再度開封。宝塔の調査を開始した。鮮やかな金襴緞子に全体を包まれた宝塔は、鉄箱にぴったりとすき間なく納まっており、これらすべてを破損することなく鉄箱から取り出すことは極めて困難とみられる。

報道を聞いた南京市に住む冶金学専門家の黄乃梅氏は、宝塔を取り出すための方法を5種類考案。10日に関係機関へ提出したところ、考古学者らは黄氏のアイデアを採用する意向を示した。実際にどのような方法で取り出されるかは、最終的に上層部の判断に委ねられるという。(翻訳・編集/本郷)

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