韓国の釣り船転覆でセウォル号と同じ“失敗”、救助隊の高速艇が故障で使えず=韓国ネット「どうして事故のたびに修理中?」「またろうそく集会かな」

Record China    2017年12月5日(火) 20時50分

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4日、韓国・ニュース1によると、韓国西部、仁川沖で釣り船が給油船と衝突し転覆した3日の事故をめぐり救助活動の遅れが指摘される中、救助に向かうはずの高速艇が故障で使えず、救助隊が陸路移動を経て現場に向かっていたことが分かった。写真は韓国の海。

2017年12月4日、韓国・ニュース1によると、韓国西部、仁川(インチョン)沖で釣り船が給油船と衝突し転覆した3日の事故をめぐり救助活動の遅れが指摘される中、救助に向かうはずの高速艇が故障で使えず、救助隊が陸路移動を経て現場に向かっていたことが分かった。

9.77トン級の釣り船が336トン級の給油船と衝突し転覆したこの事故では、釣り船の乗客ら22人のうち13人が死亡、7人が救助され、船長を含む2人が行方不明となっている(4日現在)。

ニュース1によると、海洋警察は3日午前6時9分に事故の通報を受け、同13分に潜水救助ができる仁川救助隊に出動を要請。しかし、同救助隊が保有する夜間運航可能な新型高速短艇は修理中で使えず、救助隊は海上移動を断念。結局、出動命令から7分後の6時20分に車両で出発したという。救助隊が事故海域に近い霊興(ヨンフン)派出所に到着したのは午前7時15分。その後、民間の救助船に乗り換え、7時36分にようやく事故現場に到着した。つまり、通報から事故現場到着まで、1時間27分もかかってしまった。

海洋警察救助隊が移動手段の問題のため事故現場への到着が遅れたのは、2014年4月16日の旅客船セウォル号沈没事故時も同様だったという。この日午前8時58分、セウォル号から通報を受けた海洋警察(当時)は特殊救助団に出動命令を下したが、ヘリコプターがないなど適切な移動手段を使えなかったため、救助団が現場に到着したのは午後1時40分だった。

今回の報道を受け、韓国のネットユーザーからは「高速短艇の故障で救助隊の出動が遅れたのだとしたら、本当に海洋警察は情けない。国民の一人として怒りを覚える」「前もって安全点検していないから、緊急時に故障なんていうことになる」「どうしていつも事故が起こるたびに修理中なの?」など海洋警察への非難が相次いでいる。

また、事故直後から対応に当たった文在寅(ムン・ジェイン)大統領に対し当初は称賛の声が聞かれた韓国ネットだが、「セウォル号事故に遭ってもこんな調子か」「また被害を大きくしてしまった。そろそろろうそくを持って集会を開くかね…」と皮肉を込めたコメントも寄せられている。(翻訳・編集/松村)

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