中国の「一帯一路」(the Belt and Road)イニシアティブでは、グローバル貿易の促進を約束し、世界インフラの空白地帯を埋め、欧州・アジアひいては世界の経済成長をけん引することが呼びかけられた。「一帯一路」イニシアティブが完全に実施されることで、欧州・アジア・アフリカの65カ国がつながりを持ち、世界人口の半分以上に恩恵がもたらされ、世界GDPの三分の一以上が生み出されることになる。
この先数年後、貿易と資本の流れはどのようになっていくのか。中国のグローバル貿易立て直しにともない、「一帯一路(the Belt and Road)」イニシアティブがどうやって欧州・アジア各国の経済発展を推し進めていくのか。当フォーラムでは、多国籍企業にとって考慮すべき新興の地政学的要素や潜在的なチャンスとリスクを分析する。
中国の国有企業(SOE)はこれまで常に中国経済の柱となってきた。過去数年間にわたり、多岐にわたる経営、効率の向上、中国経済成長の回復への寄与を目指し、一連の重大な変革を行ってきた。国有企業の民間企業と多国籍企業との合弁・協力が奨励されているほか、「一帯一路」(the Belt and Road)をはじめとする国の政策も国有企業の世界進出と革新に新たなチャンスをもたらしている。そしてこれらの改革はすでに成果を上げている。2017年上半期、国有企業の売り上げは同24%増の2兆2000万億ドルに達した。
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