2008年8月4日、今年上半期に中国で科学の普及に最も影響や貢献を与えた事件を選ぶ「十大科学普及事件」が、北京で発表された。その中には5月に起きた四川大地震のほか、「華南トラ」の写真捏造事件も入選していた。中国新聞社（電子版）が伝えた。

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この「十大事件」は、一般向けの科学技術新聞を発行する「大衆科技報社」（新聞社）と中国科学技術協会が主催するウェブサイト「中国公衆科技ネット」が共催する。今年から年2回の発表となった。「華南トラ事件」が入選した理由は、「マスコミやネットユーザー、科学技術の専門家などが一致協力し、写真の捏造を突き止めたため」と説明している。

「華南トラ事件」では、陝西省の農民が44年ぶりに絶滅の危機に瀕する野生の華南トラの写真撮影に成功したとしてスクープ扱いされ、報奨金も受け取っていた。だが、その後の調べで写真はねつ造だったと判明し、中国全土で大変な騒ぎとなった。

なお、このほかの「入選事件」は「北京五輪聖火リレーのチョモランマ登頂成功」「レジ袋の有料化」などとなっている。（翻訳・編集/NN）