人民網日本語版 2017年11月28日(火) 15時40分
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海外の研究者が夜間の地球の写真を撮影・分析した研究報告が、今月22日に発表された。これによると、2012年から2016年まで、全世界の屋外を人口光が網羅する範囲は年2%ずつ増加しており、「闇夜」がだんだん少なくなっているという。
海外の研究者が夜間の地球の写真を撮影・分析した研究報告が、今月22日に発表された。これによると、2012年から2016年まで、全世界の屋外を人口光が網羅する範囲は年2%ずつ増加しており、「闇夜」がだんだん少なくなっているという。研究者は、「闇夜が減ることは、動植物や人類に悪影響を及ぼす」と指摘している。香港「明報」の報道を引用して中国新聞網が伝えた。
光害に関するこの研究は、定期刊行誌「サイエンス・アドバンシズ (Science Advances)」に掲載された。研究者は、米国の地球観測衛星「スオミNPP(Suomi NPP)」が撮影した夜間の地球の写真を分析し、地球上で最も明るい国は米国とスペインであること、光度の著しい上昇はないものの、南米、アフリカ、アジアの多くの国がますます明るくなっていること、光度が低下している国は、戦乱状態にあるイエメンとシリアなどの国を除いてほとんど皆無であることを発見した。
研究者は、一部の豊かな都市や工業区域では、人々がLEDライトに切り替えているケースが多いため、光度が低下しているのではないかと予測していた。スオミNPPのセンサーは、LEDライトが出すブルーライトを計測することはできないが、米国の光度には変化はなく、英国とドイツはより明るくなっており、地球全体の光汚染問題はますます深刻化している。
専門家は、「光害は動植物や人類のサーカディアンリズムを乱し、人々の睡眠の質を低下させる恐れがある。また、糖尿病、がん、うつ病に罹患するリスクも高まる可能性がある」と指摘している。(編集KM)
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