海外の「ブラックフライデー」売り場はまるで「戦場」

人民網日本語版    
facebook X mail url copy

拡大

年末が近づき、ショッピングイベントが1つまた1つとやって来る。1年間買い物を我慢してきた人々は、ショッピングシーズンを迎えて浮き足立っている。

年末が近づき、ショッピングイベントが1つまた1つとやって来る。1年間買い物を我慢してきた人々は、ショッピングシーズンを迎えて浮き足立っている。中国では「ダブル11」(11月11日のネット通販イベント)が終わったばかりの今、海外では「ブラックフライデー」がやって来た。

「ブラックフライデー」は毎年の11月の第4金曜日のことで、米国ではクリスマスセールが始まる日だ。感謝祭が終わり、クリスマスが来るまでの熱狂的な「手切族のシーズン」で、人々はこの数日間に全力で買い物にいそしみ、その様子はさながら中国の「ダブル11」だ。

▽売り場はまるで「戦場」 欲しいものを手に入れるのは困難

米国の売り場では一般的に赤ペンで赤字を記録し、黒ペンで黒字を記録する。感謝祭後の金曜日には、人々が熱狂的に買い物して店側は大きな黒字になるので、商業界で「ブラックフライデー」と呼ぶようになった。またECの発展にともない、「ブラックフライデー」の後には「サイバーマンデー」が控えており、人々はオンラインで「再び一戦を交える」ことになる。

毎年「ブラックフライデー」がやって来ると、店側も消費者も一種の「興奮状態」にる。消費者の多くはこの日をクリスマスプレゼントや値引きされた商品を購入するゴールデンタイムととらえ、店の前で徹夜で行列したり、数日前からテントを張って泊まり込んだりする人もいる。金曜日に店が開いたら駆け込んでお気に入りの商品を手に入れるためだ。

早くから列に並ぶのは、十分に考え尽くされた戦略的行動だといえる。友人たちと相談して一緒に並ぶ人が多く、交代で24時間並び、自分たちの順番をキープする。寒い地方では、並ぶにもそれなりの準備が必要で、防寒着、布団はもとより、暖房器具を持ち込む人もいる。

金曜日がやって来て黒山の人だかりとなった店の中では、割引率が高く、人気のある商品を奪い合う光景がよくみられる。「ブラックフライデー」が終わると、売り場の多くは「荒れ果て」て、まるで「戦いの後」のようになる。

▽予約販売、値下げ、ホリデーパーティ 店側はあの手この手

近年、ネットショッピングに押されて、「ブラックフライデー」の熱気が冷めている。消費者を実店舗に呼び込むため、店側は渾身の力であの手この手を繰り出し、早々と魅力的な広告を打ち、商品の予約販売、優待券の発行、大幅値下げなどの措置で消費者を誘う。これと同時に創意工夫に富んだ方法もいろいろ試している。

従業員がサンタクロースの格好をして子どもと記念写真を撮るのは、昔からよくある呼び込みの手段だ。フランス通信社(AFP)の報道によれば、今年は多くの店が顧客に食べ物や飲み物を提供するとしており、クリスマスのアイシングクッキー教室や臨時のスケート場などを打ち出すところもあるという。百貨店・小売業界ではブルーミングデールズのニューヨーク旗艦店がヨガのクラスを開催し、ノードストロームは紳士服フロアの近くにテスラの自動車を展示し、ウォルマートは「ホリデーパーティ」というイベントを2万回あまり実施する予定だ。

調査によれば、ホリデームードにあふれたショッピング環境を作り出すことが、消費者を携帯電話から引き離し、売り場に来させるための方法の一つだ。全米小売業協会(NRF)が行った調査では、回答者の約3分の1が「(「ブラックフライデー」時期の)買い物を家庭の年中行事にしている」と答え、23%が「一番うれしいのはクリスマスムードにあふれた店の飾り付け」と答えた。

コンサルタント会社HISのクリストファー取締役は、「大勢の専門家が予測するように、今年のホリデーシーズンのショッピングイベントは安定した増加傾向を示すとみられる」と話す。HISマーキットは、全体として売上高は前年比4.2%増加して、約6850億ドル(76兆3912億円)に達すると予想する。またHISのデータをみると、今年はオンライン売上高がホリデーシーズンの売上高全体の18.3%を占め、昨年の16.8%を上回る見込みだ。(編集KS)

noteに華流エンタメ情報を配信中!詳しくはこちら


   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携