2008年7月28日、新浪体育の報道によると、米CNN公式サイトのコラムニストMichael Farber氏は北京五輪陸上競技で劉翔選手とダイロン・ロブレス選手が出場する110mハードルに最も注目しているとのコラムを発表した。

【その他の写真】

劉選手はアテネ五輪で金メダルを獲得、06年に12秒88の世界記録を樹立。だが、このところキューバのロブレス選手が勢いづいている。ロブレス選手は今年6月、劉選手が2年近く保持していた世界記録を破る12秒87をたたき出し、その後も劉選手の記録12秒88をマーク。

一方、今年の劉選手だが、ニューヨークグランプリは怪我のため棄権、続くユージーングランプリではフライングのため失格となっている。2人の対決を期待していたファンは失望させられたが、北京五輪の競技場で、ようやく熱い戦いが見られることに。

劉選手のコーチは「国家体育総局関係者は劉選手が北京で金メダルを取れなかったら、以前の成績は全く意味を持たなくなる」と述べる。確かに中国人にとって、金メダルが第一である。中国代表のロシア人監督もかつて「金メダル1個は銀メダル1000個に相当する」と述べた。つまり銀メダルは失敗を意味する。

劉選手が110mハードル決勝でスタートラインに立ち、全中国からの期待というプレッシャーを一身に受ける時、中国人民は沈黙する以外に何ができるだろうとコラムは結んでいる。（翻訳・編集/YY）