拡大
25日午後、浙江省寧波市江東区でも“雪”が降った。当時の様子をとらえた写真画像や観測記録から、専門家は雹や雪でもなく「水しぶき」である可能性を指摘した。
(1 / 2 枚)
2008年7月25日午後、浙江省寧波市江東区でも“雪”が降った。市民がこのときの様子をデジタルカメラで写し、その画像と観測記録から、専門家は雹や雪でもなく「水しぶき」である可能性を指摘した。四川在線が伝えた。
【その他の写真】
写真を提供したのはこの現象が見られた同区徐家住宅地区に住む大学生の劉ルー(リウ・ルー)さん。劉さんによると、この雪のようなものは10分間降り続け、その後、雨が降ったという。23日に浙江省浦江県でも同様な現象がみられ、そのときの映像を見ていた同住宅地区の警備員は「ここで降ったのも“雪”に似ていた」と証言した。
寧波市気象台は、1953年以降の観測記録に6−8月に現地で雪が降ったという記録はないとしているが、「当日午後1時11分の気象レーダーの記録に、江東地区で比較的微弱なエコーが現れている」と話す。
雹や雪である可能性については「条件を満たしていない」と否定したものの、「夏に寒気流と暖気流が激しく対流し、氷晶や雪を含んだ低層部の積乱雲が突然地上に伸びたとき摂氏零度以下であれば、狭い範囲で短時間降雪現象が見られることがある」と説明。しかし、当時、現場一帯の気温は30度以上と高温で、この条件になかった。
同気象台は「水しぶき」である可能性を指摘、大粒の雨が猛スピードで降ったときに空気の抵抗力に阻まれ粉砕し白い水しぶきになり、これを雪と見間違えることがあるという。(翻訳・編集/汪葉月)
Record China
2008/7/24