南京虐殺の生き残り、日本の作家と出版社に勝訴―江蘇省南京市

Record China    2006年8月24日(木) 11時40分

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記者会見で日本軍の暴行を述べる時、涙でのどがつまった夏淑琴さん。

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2006年8月23日の午前9時30分、江蘇(こうそ)省南京(なんきん)市の玄武区人民法院は、今年77歳になる南京大虐殺の生存者夏淑琴(シャスウチン)さんが、日本の作家松村俊夫と東中野修道、出版社の展転社に損害賠償を求めていた訴訟の判決を下した。これは1998年に展転社から出版された東中野修道氏の「『南京虐殺』の徹底検証」と、松村俊夫氏「『南京虐殺』への大疑問」の中で、夏さんが被害者ではないかのように描かれたことに対し、名誉を傷つけられたとして夏さんが提訴したものだ。判決が下される日の午前8時49分、夏さんは固い表情で裁判所に入った。同法院は「両書の著者は十分な調査を行っていない」として原告の訴えをすべて認め、松村俊夫、東中野修道らに計160万元(約2400万円)の支払いと、日中両新聞紙上での謝罪広告掲載、日本での出版差し止めを命じる判決を言い渡した。夏淑琴さんは2000年11月に提訴し、作家と出版社の3被告が1度も出廷しないまま裁判は終結を迎えた。日本には直接執行力が及ばないため、当初から政治的な意味合いが強い訴訟だった。またこれは中国で初めて法律の手段をもって、歴史的な事実や事件を確認することでもある。この裁判は中国のマスメディアから、大きな注目を浴びている。

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