平成も終わりに近づいている、日芸の学生が映画祭で「天皇」について考える

Record China    2017年11月20日(月) 18時50分

拡大

12月9〜15日に渋谷・ユーロスペースで映画祭「映画と天皇」が開催される。昨年度に好評を博した「信じる人をみる 宗教映画祭」に続き、日本大学芸術学部・映画学科の映画ビジネスゼミ生が企画運営する映画祭としては7回目となる。

(1 / 3 枚)

12月9〜15日に渋谷・ユーロスペースで映画祭「映画と天皇」が開催される。昨年度に好評を博した「信じる人をみる 宗教映画祭」に続き、日本大学芸術学部・映画学科の映画ビジネスゼミ生が企画運営する映画祭としては7回目となる。

その他の写真

今回の映画祭の企画にあたり、ゼミ生らが「学生にしかできないものを」と考えたのは、当時生前退位の話題が持ち上がっていた「天皇」そして「天皇制」。毎年、社会的に重要なテーマや学生に身近な問題を取り上げてきた日芸映画祭のなかでも、最もデリケートなテーマだといえるだろう。

さまざまな立場から天皇を考える作品を上映するため、年代や映画会社、製作国などバランス良く作品の選定を行い、映画が天皇をどのように描いてきたかを考える。

ラインナップのなかで唯一洋画となるアレクサンドル・ソクーロフ監督の『太陽』は、国内での上映権が切れており、学生が海外の権利元との交渉を行い特別に上映が実現した本映画祭必見の作品だ。また、現天皇の学生時代を描いた西川克己監督の『孤獨の人』は、当時皇太子だった現天皇がご学友と銀座の街を歩いたという「銀ブラ事件」を取り上げており、他の作品とは異なる天皇像を見ることができるだろう。

他にも、渥美清主演『拝啓天皇陛下様』、原一男監督『ゆきゆきて、神軍』など、14番組17作品を上映する。準備を進めるうちに、眞子さまのご婚約が決まり、生前退位の時期が報道された。平成に生まれたゼミ生たちの前に、平成という時代の終わりが近づいてきている。象徴天皇制を含む日本国憲法が施行されて70年。今だからこそ、「天皇」について、そして日本の姿について考えたい。(編集/戸巻)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携