「インターネット+駐車」で北京市がスマート駐車新時代へ

人民網日本語版    2017年11月21日(火) 4時0分

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この先5年間は北京市にとって国際的にも一流レベルの住みやすい都市に発展するための重要な時期となる。そのため、都市の管理システムを構築し、いわゆる「大都市病」を解決することが急務となっている。先ごろ構築された市レベルの静態交通投資運営プラットフォームは、北京市が市場の力を利用し、高い効率と透明度を備えた新たな「インターネット+駐車」スマート駐車サービスと管理体制を構築し、駐車スペースの少なさと無断駐車といった問題を解決し、都市管理レベルを向上させ、首都の発展をさらに促進させようとしている。

▽注目を集める無断駐車問題

駐車スペースの少なさや、無断駐車問題は、大きな社会問題となっている。北京市の自動車数の増加につれ、駐車スペースがそれに対応しきれなくなり、北京市の発展における欠点となっている。

全体的には駐車の需要と駐車スペースの供給は均衡を保っているが、駐車場のエリア分布の不均衡や、駐車場タイプの差などがあり、北京市の居住区の駐車スペースの需要と供給の間には129万カ所もの駐車場不足があると言われている。

不完全な統計データながら、現在北京市で駐車場を経営している企業は約4500社、規模の大きい5社が経営している駐車場の総数は全体のわずか11%のみとなっている。駐車場経営の企業が多い割には、それぞれの規模が小さく、また各地に分散しており、サービスの質の格差も大きいのが現状だ。さらに、公共の駐車場は、一部の個人が利益を獲得する手段にもなっている。その結果、無断駐車は深刻な社会問題になっており、社会資源を浪費するだけでなく、駐車サービスの効率にも悪影響を及ぼし、社会秩序を乱している。これは、一部の公共駐車資源が効果的に管理されていない現実を明らかにしている。

▽スマート駐車ネットワークをどう構築するか

駐車の問題をどう解決するべきか?北京市は長年の経験を通じて模索した結果、解決策として駐車資源の増加と駐車情報のコネクティビティに問題解決の道を見出している。

伝統的な駐車パターンに比べ、「インターネット+駐車」は市内の静態交通駐車資源を活性化させ、駐車問題を解決する有効な方法であることが明らかになっている。

「インターネット+駐車」は、駐車誘導サービスや道路駐車管理、スムーズ決済、駐車場の全自動識別、自動納付、駐車場内誘導などの機能を含んでいる。ETPC駐車やWechat「駐車小助手」などの駐車サービスはスマート駐車に解決案を提供している。

専門家によれば、「インターネット+駐車」を活用するためには、広範囲の正確な駐車スペースのリアルタイム情報を掴める事が必要不可欠だとしている。スマート駐車ネットワークを構築するには、莫大な投資はもちろん、政府の各部門の協同管理と政策による支持も必要となる。これも現在「インターネット+駐車」の発展が遅れている主な原因となっている。

▽個別対策と抜本的な対策が必要

2017年11月5日、北京静態交通投資運営有限公司が成立された。除幕式で、北京市国有資産監督管理委員会の林撫生主任は、同社は精密化都市管理のイノベーションにおける試みで、全面的に北京市静態交通の現代化管理能力を向上し、駐車スペースの少なさと駐車料金の無断徴収といった問題を根本から解決するだろうと述べた。

北京市交通委員会の周正宇主任は、現在北京市の駐車管理状況から判断する限り、根本的に駐車問題を解決するには、個別対策と抜本的な対策を兼ね備え、現存の駐車資源を活性化し、利用率を高める必要があると分析した。

個別対策として、北京市が築いてきた静態交通プラットフォームは「インターネット+駐車」を利用し、北京市統一の静態交通資源情報プラットフォームを作り、駐車情報のコネクティビティを最大限に実現し、リアルタイム誘導、駐車スペース探し、スマート決済などのサービスを提供する。同時に、プラットフォームを利用して管理部門をサポートし、全面的かつ正確的に北京市の駐車状況を把握し、駐車施設の利用状況を観測し、動態交通を引導して状況を改善し、交通の運行効率を高める。

抜本的な対策として、北京市における駐車スペースの供給を増やし、静態交通資本マッチングプラットフォームを築き、積極的に北京中心区駐車総合管理模範区の建設に参加し、駐車施設を新築し、供給構造を最適化し、都市精密化管理のレベルを高め、北京市を国際的にも一流の住みやすい都市をめざし建設していく。(編集HQ)

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