2008年7月18日、17日付新京報によると、中国で輸出減速が懸念されるものの、世界貿易機関（WTO）はこのほど、「08年は中国がドイツを抜いて世界最大の商品輸出国になる可能性がある」と報告した。

WTOによると、07年の世界のモノの輸出総額に占める中国の割合は90年の3倍に拡大し、米国を抜いて世界第2位に浮上した。08年はドイツを抜いて世界第1位となる見通し。

中国商務部・国際貿易経済合作研究院傘下の世界経済貿易研究部の責任者は17日、「07年以降の米ドル安、ユーロ高がドイツの輸出業に打撃となっている。中国とドイツの輸出額に大きな差はなく、輸出額が前年比20％増のペースを維持すればドイツを抜くだろう」との見方を示した。

中国税関総署によると、中国の08年上半期の輸出額は前年同期比21．9％増の6666億米ドルで、伸び率は前年同期を5．7ポイント下回ったものの20％を維持した。ただ6月単月は前年同月比17．6％増にとどまっている。（翻訳・編集/HI）