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9日、重慶市で開催されている「結婚博覧会」に出品された年代ものの「結婚証書」300点が話題となっている。清代や文革時代の風俗を雄弁に語っており、中には短かった「中華帝国」時代の貴重なものも。
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2008年7月9日、重慶市で「結婚博覧会」と題したイベントが開催され、出品された年代ものの「結婚証書」300点が話題となっている。
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所有者の陳(チェン)さんによると、結婚証書はかつて一部の富裕層しか所持することができず、所有者が裕福であるほど、豪華なつくりになっているという。往時の風俗が垣間見えるこれらの証明書で最も古いものは、清の同治4年(1865年)のもの。祝い事を示す赤い紙に金箔を施した華やかな証書には、縦書きで「百事其昌(万事に栄えあれ)」と記されているが、なぜか文字は左半分が欠落している。実はこの証書は2枚で1対となっており、それぞれに文字の右半分のみ、左半分のみが印刷されている。2つを合わせると初めて文字が完成する仕組みで、当時の風習では夫婦それぞれが1枚ずつ所有するならわしになっていたという。
このように、各年代の結婚証書には時代の色彩が濃厚に現れており、非常に興味深い。例えば戦前の結婚証書には、婚礼の主催者や立会い人の名が列記されており、肝心の新郎新婦の名が記載されていない。婚姻というものが、完全に家同士のものであったことが伺える。また、文化大革命時代の結婚証書には「毛沢東語録」がしっかりと印刷されている。なお、現代の結婚証書には一人っ子政策を推奨する「計画生育」などの法規が記載されている。
陳さんは全国各地を巡って、各地・各年代の結婚証書1000枚を収集。定年後は、こうした貴重品をネットで購入することも覚えたという。彼のコレクションには、チベットの結婚証書や、袁世凱(1859〜1916年)帝政の「中華帝国」時代の再婚証書もあるという。(翻訳・編集/愛玉)
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