上海自由貿易港の貿易制限を大幅に緩和、各地でも自由貿易港の試み始まる

配信日時:2017年11月15日(水) 9時30分
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このほど上海自由貿易試験区の建設担当者や専門家に取材したところ、上海市は今後の自由貿易港の建設についての方案をすでに国の関係当局と委員会に提出したことを明らかにしている。自由貿易試験区と比べ、自由貿易港は国境線でのさらなる開放を目指し、貿易制限措置を取り消しもしくは最大限簡略化させ、通関申告の免除、税金の免除及び中継貿易の手続きの免除を実現させるとみられている。さらに、国際融資やリースなどのオフショア産業も上海自由貿易港の特色となる見込み。経済参考報が伝えた。

第19回党大会報告で、「自由貿易試験区の自主権の改革をさらに進め、自由貿易港の建設を試みる」という提案が注目を集め、現在上海、浙江、福建、広東などの地域で自由貿易港の建設の試みが始まっている。

国内初の自由貿易試験区として、自由貿易港を建設することは上海市の自由貿易試験区3.0バージョンの重要な突破口とされている。

今年の3月に公布された「中国(上海)自由貿易試験区改革開放の全面的な深化に関する改革開放案」によると、上海は洋山保税港区と上海浦東空港総合保税区などの税関特殊監査区域に自由貿易港区を構築する予定としている。

自由貿易港の詳細について、国務院副総理の汪洋氏は11月10日に人民日報に次のように紹介している。自由貿易港は、一国(地域)の国内、税関外に設置され、貨物、資金及び人員の出入りの自由を許し、ほとんどの商品に対して関税免除を実施する特殊な区域であり、世界において開放度が最高レベルの特殊経済区域でもある。中国は、海岸線が長く、離島資源が豊富であるため、中国の特色がある自由貿易港を建設し、開放度がより高く、ビジネス環境がより優れ、周囲の地域に及ぶ影響力がより強い新しい領域を築くことは、開放型経済の革新と発展にとって重要な意義を有していると見られている。

現在、世界的にも有名な自由貿易港には、中国香港やシンガポール、ロッテルダム、ドバイなどがある。シンガポールを例として見ると、貿易の通関申告の電子化が実現されているため、99%の申告は10分以内で処理され、それにより毎年約10億ドルのコストを節約することができる。

自由貿易区の建設に参加した浦東政協委員、洋山税関関長の顧紅梅氏によると、自由貿易試験区と比べ、自由貿易港の一つの大きな変化は一線管理の開放度にあるという。情報技術を活用することで、貿易制限措置を取り消しもしくは最大限簡略化させ、さらに国境線での申告手続きを最大限簡略化させ、貿易を最大限便利化させることが実現できる。

専門家によると、貿易制度のほかに、自由貿易港は国際慣例の金融、外貨、投資、出入国などの管理制度を実施することもでき、「国内のオフショア」環境を作ることができるのだとしている。

上海市金融弁公室の鄭楊主任によると、自由貿易港にとって、金融は重要な役割を果たすことができる。例えば、自由貿易港における資金流動の便利な措置を整え、人民元と外貨を一体化する越境資金サービスを最適化し、越境人民元製品の革新度を高め、金融機関が海外融資の方式を革新することで自由貿易港の発展を支持することを許可するなどが挙げられるとしている。業界内の関係者によると、自由貿易港のこれらの特徴は、市場主体の革新活動に広い発展スペースを与え、資本市場にも高度に注目されているという。

自由貿易試験区と同じく、上海市が建設している自由貿易港は国家の対外開放戦略にサービスを提供する点は注目に値する。「一帯一路」(the Belt and Road)の建設と長江経済帯の発展を結び合うことは上海自由貿易港の新たな使命ともなる。

国務院発展研究センターの隆国強副主任は、今後は更に強い意志と力で、引き続き自由貿易試験区の役割を果たし、それに基づき、新しい開放エリアを築き、自由貿易港の建設を探索するべきだとしている。また、隆国強副主任は、自由貿易港は海港のみではなく、陸港や空港でも可能で、開放程度が更に大きく、より高いレベルの開放試験を展開できる地域であるべきだとしている。華中科技大学自由貿易区研究センターの執行主任陳波氏は、自由貿易港の建設は一歩一歩進め、沿海地域で試験と実行を行った後に、全国範囲で広めるべきだとの見方を示した。

商務部(省)の高峰報道官はこのほど、商務部は関係省・市と関係当局と共に、高い基準と高いレベルの自由貿易試験区を建設することを土台として、自由貿易港構築をめぐる作業を積極的に展開していくことを明らかにしている。(編集HQ)
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