香港学生の入試を免除する大陸部の大学、103校まで増加へ

人民網日本語版    2017年11月12日(日) 4時0分

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国家教育部(省)は、香港地区の学生が大陸部で学ぶ道をいっそう拡大する目的で、2018年「大陸部の一部大学が全国統一大学入学試験免除で香港地区の学生を受け入れるプログラム」を発表した。

大陸部と香港地区の交流が日に日に緊密になるにつれ、ますます多くの香港地区の学生が、北京や上海の大学への進学を目指すようになっている。国家教育部(省)は、香港地区の学生が大陸部で学ぶ道をいっそう拡大する目的で、2018年「大陸部の一部大学が全国統一大学入学試験免除で香港地区の学生を受け入れるプログラム」を発表した。同プログラムによると、来年、入試免除で香港地区の学生を受け入れる大陸部の大学は103校まで増加し、「校長推薦入学プログラム」の合格最低基準も、これまでより柔軟性が高まる。人民日報海外版が報じた。

来年の「入試免除による香港学生募集プログラム」によると、2018年、統一入試免除で香港地区の学生を受け入れる大陸部の大学は、新たに13校増加する。この13校は、北京理工大学、東北大学、大連理工大学、遼寧中医薬大学、上海ニューヨーク大学、中国海洋大学、鄭州大学、湖南大学、中南大学、海南大学、西南財経大学、陝西師範大学、西北大学。現時点で同プログラムに参加している大陸部の大学は、約20省(自治区・直轄市)の103校までになった。

香港特区政府教育局の広報担当者は、「校長推薦プログラム」について、「改正される最低合格ラインは、4つの基本科目(中国語、英語、数学、一般教養)の合計得点が10点以上、かつ各科目の得点が2点以上となる。『校長推薦プログラム』の受験生枠は、従来通り各校6人のままだ」と説明した。

入試免除学生募集プログラムでは、従来通り、大陸部の「高考(全国統一大学入学試験)」にあたる香港中等教育修了証書(DSE)試験の成績に基づき、優秀な香港地区の学生に入学許可を与える。「高考」を受ける必要はないため、彼らの受験ストレスは緩和される。学生募集要項によると、受験を希望する学生は、2018年3月1日から20日までにオンラインであらかじめ出願することが可能。各大学は、受験生の出願資料に基づき、面接を行い、来年7月に合否判定段階に入り、同月末に合格者名簿を公表する。

このほか、指定されている大陸部大学において、大学院修士課程で学ぶ条件を備えた学生も、特区政府の「大陸部大学奨学金プログラム」の恩恵を受けられる。世帯収入審査を受けて認定された学生は、1人当たり年間1万5千香港ドル(1香港ドルは約14.5円)の全額援助または7500香港ドルの半額援助が適用される。また、世帯収入審査を受けずに入学した学生は、年間5千香港ドルの援助が受けられる。

2012年に始動した「入試免除による香港学生募集プログラム」は、今年ですでに6年目に入った。香港「大公報」の報道によると、2017年、同プログラムによる入試免除で大陸部大学に入学登録を行った香港地区の学生は計2568人に上った。今年のプログラムで第一志望校に選ばれた大学は、引き続き、広東、上海、北京に集中している。だが、大学の地理的分布はどんどん拡大している。特に、武漢大学、厦門(アモイ)大学、南京大学、浙江大学、南開大学、四川大学など、北京・上海・広東3地以外の「985工程」大学も、香港地区の学生の間で人気が高い。最も人気が高い入試免除による香港学生募集プログラム参加校は、順に、中山大学、曁南大学、広州中医薬大学で、人気が高い専攻は、医薬、経済、マネジメント、金融、貿易の各学科だった。(編集KM)

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