<中華経済>6月=輸出の伸び鈍化、企業コスト増や米景気落ち込み響く―中国

Record China    2008年7月11日(金) 17時41分

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11日、中国の経済成長をけん引してきた輸出の伸びが鈍化している。11日付21世紀経済報道によると、税関総署が10日発表した08年6月の貿易統計では輸出が1215億3300万米ドルと前年同期比17.6%増の伸びにとどまった。

2008年7月11日、中国の経済成長をけん引してきた輸出の伸びが鈍化している。11日付21世紀経済報道によると、税関総署が10日発表した08年6月の貿易統計では輸出が1215億3300万米ドルと前年同期比17.6%増の伸びにとどまった。輸出伸び率が20%を下回るのは、大雪による経済混乱が起きた2月に続いて08年に入って2度目。貿易黒字は213億5000万米ドルと前年同期と比べ20.6%落ち込んだ。

専門家によると、米国のサブプライムローン問題を端に発した米景気の減速で、対米輸出の伸びが減速したことが響いた。また企業の輸出コストの上昇も要因。原燃料高、人件費上昇、人民元の対米ドル相場に加え、輸出税還付引き下げなど政府の輸出抑制策で、輸出企業のコストは前年比20−30%増加したとの試算もあり、一部では赤字経営や倒産に追い込まれた企業もある。

こうした情勢下、「政府は輸出を抑制するための追加策発表を棚上げする可能性がある」との声も聞かれる。商務部も「貿易黒字の拡大は国内の過剰流動性を増大させるため引き続き抑制を図るべきだが、外貨備蓄の増加は主に投機マネーの流入によるもので、貿易黒字によるものではない。貿易不均衡是正を図ると同時に、中小企業への影響も考慮すべきである」との認識を示しおり、今後難しいかじ取りを迫られそうだ。(翻訳・編集/HI)

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