2008年7月7日、米紙「サンフランシスコ・クロニクル」は、北京五輪の開催により中国では新たな「文化大革命」が起きていると報じた。中国語ニュースサイト「留園網」が伝えた。

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記事は、中国では現在、物質、文化、政治の多方面で、前代未聞の大変革が起きていると報じた。金持ちは高級ファッションに身を包み、若者はヒップホップやインターネット。携帯メールでの会話が主流の世代は、英語が出来て当たり前。生活スタイルはどんどん欧米化し、性の解放も進む。「中国人の価値観が根本から覆されている」と紹介された。

また、中国政府は五輪観戦にやって来る欧米人を不快にさせないよう、国民に「街角での痰吐き」「ゴミのポイ捨て」「列に並ばない」などの習慣を止めるよう徹底。北京五輪のマスコットも「欧米人の好みに合うようデザインされた」と報じた。記事は、「国際社会に迎合するあまり、独自の文化を破壊している」とも指摘する。

今の北京の街は「胡同（路地）」や「四合院」といった伝統文化が消滅し、変わりに摩天楼がそびえ立つ。記事は、8月に北京を訪れる外国人は、思い描いていた「中国の風景」を見ることは、もはや叶わないだろうと締めくくっている。（翻訳・編集/NN）