止まらぬ汚職、出所後は「悠々自適」の生活?―中国

Record China    2008年7月8日(火) 18時28分

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4日、増え続ける中国の汚職事件だが、出所後には悠々自適の生活が待っているという。家族をあらかじめ海外へ移住させ、自らは国内で私腹を肥やし…。写真は07年8月、安徽省合肥図書館で開かれた収賄品のオークション。

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2008年7月4日、中華網によれば、6月28日、甘粛省蘭州市の中級人民法院が陝西省の元政協委員会副主席だった厖家[金玉](パン・ジアユー)に、収賄により11年の実刑という1審判決が下され、個人資産20万元(約300万円)を没収された。また同時に、背任行為により2年間の実刑判決が下され、2罪を合わせて、12年の実刑、個人資産20万元の没収が決定した。

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厖被告は、陝西省で職権を乱用し、莫大な私腹を肥やしていたが、部下の妻など11人の愛人からその悪事を暴露され、07年に失脚、今回の12年という実刑判決に至った。12年の刑期後も含め、厖被告の今後の人生は暗澹たるものになると予想されるが、実際にはそうではないと指摘する声もある。厖被告は失脚以前に貯えた莫大な財産を外貨に替えて海外に移し、家族もカナダへ移住している。刑期を終えてからは海外で家族と悠々自適の生活が待っているという。

近年はこのように、家族を海外の安全な場所に移しつつ、自らは単身国内で役人の職に“精を出す”者が多いのだという。福建省の元工商局局長だった周金フオ(ジョウ・ジンフオ)は、厖被告ほどの地位ではないが数億元の私腹を肥やし、家族をアメリカへ、愛人は香港へ移し、自らも罪を免れ海外への“高飛び”に成功。これ以外にも、中国銀行黒竜江河松街支店長や河南省煙草専売局局長も同じように10数億元に上る多額の収賄、着服を行い、カナダやアメリカへ逃亡している。

海外への逃亡に成功した汚職官吏を追及することは難しく、今後さらに大きな社会問題となることが懸念されている。(翻訳・編集/岡田)

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