<華南トラ>「事件は行政資源の浪費」、ねつ造犯への取材を拒否―陝西省政府

Record China    2008年7月1日(火) 16時40分

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6月30日、陝西省政府は「華南トラ事件」関係者の処置を決定し、今後3か月、政府機関の綱紀粛正を強化していくと発表。また、写真をねつ造した周正龍に対する取材を拒否することも明らかにした。写真は07年10月12日、華南トラ写真撮影成功記者会見。

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2008年6月30日、陝西省政府は局長級会議を開き、「華南トラ事件」関係者の処置を決定するとともに、今後3か月、政府機関の綱紀粛正を強化していくことを通達した。また、今後は写真をねつ造した周正龍(ジョウ・ジョンロン)に対する取材を拒否することも明らかにした。新京報が伝えた。

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07年10月、周正龍から提供された写真により省林業庁が華南トラ撮影について報告を行ったが、発表までの間に鎮坪県林業局、県政府、省林業庁という3段階の政府機関の手を経たにもかかわらず、写真がねつ造であることを見破ることができなかったことを陝西省政府は認め、省常務副省長の趙正永(ジャオ・ジョンヨン)氏は、国防大学などの専門家による鑑定や市民からの意見を関係部門が重視しなかったことも問題だったと指摘した。すでに関係幹部13人が免職などの処分を受けている。

趙副省長は、写真がねつ造だったことが判明したにもかかわらず、現在も華南トラは実在し写真は本物だと考えている現地政府幹部もいると話し、08年初頭の大雪災害への対応にも少なからず悪い影響が出たとして、「ねつ造事件により行政資源が浪費された」と指摘した。また、「今回の事件は全世界に伝わっており、中国の信頼性を大きく損ねた」として、今後は信頼回復のため、3か月間にわたって集中的に綱紀粛正を行っていくと話した。(翻訳・編集/岡田)

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