29人がヒ素中毒、原因は工業用循環水で調理―雲南省箇旧市

Record China    2008年6月28日(土) 6時4分

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27日、停電で断水になった作業現場で、食事を作るために隣の工場から誤って工業用循環水を運び込んだため、この水を使用した料理を食べた社員29人がヒ素中毒に。写真はウォーターサーバー配達業者(資料写真)。

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2008年6月27日、雲南省箇旧市の紅河水電安装公司(組み立て会社)の作業現場で今月23日、職員29人がヒ素中毒になる事故が発生した。北京市の「千龍網」が伝えた。

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紅河水電安装公司は電力会社に依頼されて高圧線を移す作業を行っていたが、その現場は雲南錫業集団第4治錬工場の近く。付近の変圧器が壊れたため、今月19日から作業現場は停電し断水となっていた。同社の作業現場炊事担当の王さん(女性)は同じく水道管理担当の陳さん(男性)に大きなバケツで水を汲んでくるよう頼んだ。陳さんは雲南錫業の工場裏手にある蛇口から勝手に水を汲んで、作業現場に運び込んだ。王さんはこの水で作業員の食事を作った。

23日早朝、最初に王さんがめまいと吐き気に襲われ、その後作業員が次々と中毒症状を訴えたため、現場監督は事情を会社に報告。作業員31人中、29人が救急車で病院へ運ばれた。検査の結果、全員がヒ素中毒と診断された。当局の調べにより、陳さんの運んできた水が工業用循環水で、多量のヒ素を含んでいることが判明。現在、ヒ素中毒となった作業員のうち19人がすでに退院し、10人が入院中だという。そのうち3人は一時重体だったが、生命の危険は脱したとのこと。(翻訳・編集/本郷)

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