大暴騰!株より美術品?!コンテンポラリーアートなど、1年間に983%の値上り―中国

Record China    2008年6月21日(土) 8時28分

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6月20日の報道によると、現在、芸術作品のコレクターは、投資価値を重視する傾向が明らかに。その影響で中国の現代アートなどの価格は05年から06年の間に983%の大暴騰。写真は中国現代アート発信地、北京「798芸術区」。

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2008年6月20日、香港「文匯報」の報道によると、現在、中国の芸術作品のコレクターたちは、昔の作品よりも現代アートなどを好んで収集。加えて芸術性よりも投資価値を重視する傾向が強いという。これがオークション市場にも反映し、中国の現代以降のアート作品の価格は、2005年から2006年の間に983%もの大暴騰をしたと紹介している。

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この記事によると、世界全体を見ても、この10年間に芸術品市場はかつてないほどの活況を呈し、特に最近2年間はピークといってもいい状態。昨年のザザビーズとクリスティーズの美術品オークションの成約額は、前年比40%増の125億ドル(約1兆3500万円)にも達している。

しかし、値上がりは現代(19世紀から1970年代)とコンテンポラリー作品がほとんどで、昨年は現代作品が平均44%、当代作品が同55%値上がりした反面、それ以前の著名大作家の作品などにはむしろ値下りが目立った。こうした中で、中国のコンテンポラリー芸術作品は、代表的画家、岳敏君(ユエ・ミンジュン)氏の油絵「希阿島の屠殺」が、昨年末に3170万香港ドル(約4億3800万円)で取引されるなど、投資対象として大きな注目を集めているという。その背景には、芸術性よりも高いほど良いと考えて売買を行っている、IT長者や映画スターなどの成金的な個人コレクターの存在があると分析している。

英国の雑誌「エコノミスト」は「米英の経済状態は下降期に入っており、芸術品に投資する余裕はなくなっている。活況は続かないだろう」と警告しているが、一方で中国、インド、ロシアおよび中東各国など新興国の多くの資産家が市場に参加しており、「欧米経済の影響をあまり受けず活況が続く」との見方もあるという。(翻訳・編集/HA)

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