大学入試で3年ぶりの「満点作文」、農民工の子女が―中国

Record China    2008年6月21日(土) 6時25分

拡大

19日、今年の大学入試センター試験で、3年ぶりに満点の作文が出現。農民工と呼ばれる出稼ぎ労働者の子女が書いた「他們(彼ら)」だ。写真は大学入試用の「作文」の参考書。

(1 / 3 枚)

2008年6月19日、今年の大学入試センター試験で、3年ぶりに満点を取った作文が出現。農民工と呼ばれる出稼ぎ労働者の子女が書いた「他們(彼ら)」だ。浙江オンラインが伝えた。

その他の写真

都市戸籍を持たない「彼ら」は、制度上様々な差別を受けながらも明るい未来を夢見て勉学に励む毎日。作文では、にぎやかな都会の片隅でひっそりと、そしてたくましく生きる「彼ら」の姿が客観的に描かれている。自然の中でのびのびと育った「彼ら」は当初、高層ビルや広い道路に戸惑う。都会人からは蔑むような視線。公立学校に通えないので、「彼ら」専用の学校に通う。学校は、光熱費が払えないほど貧しい。

それでも、「『彼ら』はみな、パパとママの宝物」と胸を張って生きている。「太陽の暖かい光が、『彼ら』の生活も明るく照らしてくれる」と前向きだ。「新しい1日は、新しい自分への第1歩」。作文には、泣き言や恨み言など一言も書かれていない。

作文は採点グループが採点した。そのうちの1人の教師は、「文章は荒削り。美しい言葉で飾られているわけでもない。だが行間から滲み出る社会への責任感や強い意志に、採点者の誰もが共鳴し、心打たれたのではないか」と評価した。(翻訳・編集/NN)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携