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17日、浙江省舟山市では古くからの職業である肖像画師の数が年々減少。パソコンの普及やデジタル技術の発達に加え、後継者となる若者が見つからず消え行く運命に。
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2008年6月17日、「チャイナフォトプレス」は浙江省舟山市に残る最後の肖像画師たちの取材レポートを掲載。
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市内芙蓉洲路のはずれに住む景さん(男性)は、15歳から肖像画を書いて生計を立てていた。人生の途中で転職を余儀なくされた景さんはペンキ塗りとなり、その後商売人になったが絵筆を捨てられず、1997年に再び肖像画師として開業。現在はもっぱら遺影用の肖像画を描いているというが、本物そっくりに描ける景さんの技術にほれ込み、昔の写真に写っている人を肖像画に描いてくれと頼む人が多いという。
1950年代に絵を描くことを独学で学んだという丁さんは、定年退職後に趣味として肖像画を描いている。「これが本業だったら、とっくの昔に飢え死にしていたよ」と話す彼だが、肖像画を描く技術を次の世代に伝えられないのは残念だと嘆いている。
今年69歳になる舒さんは肖像画を描いて48年。最近はあまり絵筆をとる機会がないという。「近頃の客は急ぎの仕事ばかり頼むからね。それに絵を描く道具もだんだん手に入らなくなるし」とこぼす。3人に共通して言えるのは、後継者が欲しいけれど見つからないということ。「この仕事は地味だし、じっくり腰を落ち着けて描くなんて、今の若いものにはできないよ」と話す彼らは、肖像画がデジタルプリントに押されて消えていく運命にあることを切実に感じているという。(翻訳・編集/本郷)
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