飽食?粗食?古代中国人は栄養状態よく、高身長―中国

Record China    2008年6月7日(土) 7時21分

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6月5日の報道によると、考古学者の最近の研究で、古代中国人の栄養状態がきわめて良好で、身長も低くなかったことがわかった。仰韶時代の男性の平均身長は1m70cmほどだったという。写真は5000年前のものと見られる山東省棗庄市西集鎮の遺跡発掘現場。

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2008年6月5日、新華網の報道によると、考古学者の最近の研究で、5000年前の古代中国人の栄養状態がきわめて良好で、身長も低くなかったことがわかった。

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ニューヨーク市立大学の考古学者が「第4回世界東アジア考古学学会」で、体質人類学的に見て身長の高さが人類の栄養状態の重要な指標となることを指摘。5000〜6000年前の仰韶時代から唐の時代(西暦618〜907年)までの、中国人の骨格を分析したところ、仰韶時代の男性の平均身長は1m69cm〜1m70cm、女性が1m63cmと、唐時代の中国人よりも身長が高かったことが立証し、古代人の栄養状態はきわめて良好だったとの推論を発表した。

研究によれば、人類は有史以来、数百万年にわたり狩猟採集生活を送っていたが、現代人が想像する以上に、自然の中で栄養をバランスよく十分に摂取していたとみられる。中国人の身長は、仰韶時代の末期から低くなり始めたが、これは気候の変化や農業の発展、人口の増加により、自然から得られる食べ物の種類が減ったことが原因だという。

「同様の事例は、世界各地における古代人の骨格の研究からも発見できるだろう」と指摘。アメリカでも原住民の栄養状態は良好だったが、スペイン人がアメリカに入って以降、食生活が“豊か”になった一方で身長は低くなったとの例を挙げている。(翻訳・編集/岡田)

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