<四川大地震>「余震で教師が先に逃げたら厳罰」、教育局の新規定に賛否両論―陝西省

Record China    2008年6月4日(水) 17時47分

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6月3日の報道によると、四川大地震を受け、隣接する陝西省の漢中市勉県教育局が「大学入試中に余震が起きても、教師が学生より先に逃げてはいけない」という新規定を発表し、物議を醸している。写真は20日の都江堰市。

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2008年6月3日、「信息時報」(電子版)が伝えたところによると、四川大地震を受け、隣接する陝西省の漢中市勉県教育局が間もなく始まる大学入試について「試験中に余震が起きても、教師が学生より先に逃げてはいけない」という新規定を発表し、物議を醸している。

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中国では、地震で生徒を置いて真っ先に教室から逃げ出した都江堰市の中学教師が、自らのブログで「命を懸けてまで生徒を助ける義務はない」などと発言し、問題になったばかり。この教師は、範(ファン)という名字をもじって「逃げ足の範(ファン)」と呼ばれるなど、「全国で最も恥知らずな教師」として一躍有名人となった。

勉県教育局の新規定は「(余震で)先に逃げた教師は、厳罰に処す」と謳い、「教師は学生の安全を守る義務がある」と強調している。「逃げ足」先生を念頭にこの規定を定めたかどうかは不明だが、子供を守る気概のある現地の教師達はおおむね肯定的に捉えているという。

ところが意外なことに、ネットなどでは、この規定を非難する書き込みが殺到。具体的には、「命の尊さに学生も教師もない」「教師の命は学生より下だというのか?」「泳げない人に溺れている人を助けろと言っているのと同じ」など「(規定は)やり過ぎ」という意見が大半。中には「試験には教育局の役人も立ち会わせ、学生と先生が逃げるまで逃げてはいけないという規定にすべき」と書き込んだユーザーもいたとか。(翻訳・編集/NN)

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