田舎にUターンし、村おこしの民宿営む美大卒業生　浙江省

中国美術学院卒の余家富さんは、2年前に浙江省杭州市での仕事を辞め、彼女を連れて、同省衢州市常山県対塢古村へUターンし、この地での生活をスタートさせた。500年もの歴史を有する古い村で、彼は農作物を育て、油や酒を手作りし、ネットでこうした地元の製品を販売することで起業し、子供にも恵まれ、ゆったりとした日々を過ごしていた。その後、彼らは古民家を扱うブローカーから取り壊し寸前だった清代の屋敷を手に入れ、方々から120万元（約2千万円）の融資を集めてこの屋敷をリフォームし、今年8月から同村で初めてとなる民宿「村上酒舎」をオープンさせた。内装の設計図は夫婦2人が自らデザインし、客室が7部屋、茶室が2部屋、レストランと3つの庭がある。民宿ビジネスを始めたところ、同村落の地価が大幅に上昇した。余さんは、「この民宿のオープンが、村おこしにつながることを期待している」と話す。（編集TK）