韓国の元慰安婦がまた一人死去　生存者34人に

慰安婦問題の解決に取り組む韓国の市民団体「韓国挺身隊問題対策協議会」（挺対協）は1日、元慰安婦の一人が死去したと発表した。90歳だった。韓国・聯合ニュースの報道を引用して中国新聞網が報じた。

挺対協によると、亡くなった女性は普段のように眠りについたものの、朝になって確認したところすでに亡くなっていたという。これで、韓国政府に登録されている元慰安婦のうち、生存者は34人に減った。

亡くなった女性は17歳のときに旧日本軍に連行され、タイやシンガポール、ビルマ（現ミャンマー）でつらい体験を強いられたとしている。以後は慰安婦だった過去を隠し、1人で生きてきたという。

挺対協は、「人生の苦痛を全部忘れて安らかな眠りにつかれるよう願う」と故人の冥福を祈った。（編集KN）