Record China 2008年6月3日(火) 7時37分
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1日、英紙は、四川大地震への迅速な対応に努めている中国の温家宝首相に関し、「政治に影響力を発揮できない首相は、感動路線で補っている」とする記事を掲載した。写真は23日、綿陽市の「テント学校」を訪れた温首相が黒板に残した文字。
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2008年6月1日、英フィナンシャル・タイムズ紙は、四川大地震では真っ先に被災地入りし中国国民から圧倒的な支持を受けている温家宝(ウェン・ジアバオ)首相に関する記事を掲載。「政治に大きな影響力を発揮できない首相は、感動路線で補っている」と指摘した。
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記事では、温首相が天津郊外の貧しい農村で教員夫婦の間に生まれ、北京の大学で地質学を修めた後、複雑な政治闘争の中を「奇跡的に生き抜いてきた」と紹介。03年に首相の座についてからは、「平民総理」として中国では絶大な人気を誇っているとした。また、震災後は余震の危険も顧みず、スニーカーをボロボロにしながら被災地を駆け回る姿に国民は感動。被災した子供に自らを「おじいちゃん」と呼び、励ました姿に中国全土が涙したと伝えた。
一方で、同紙の北京駐在アナリストRussell Leigh Moses氏は、「首相は真の影響力に欠けるため、農業や福祉改革が遅々として進まず貧富の差も拡大するばかり」と指摘、「首相はもはや感動路線を強調するしかない」と述べた。また、「震災でのイメージが強く残ったため、今度は復興活動が思うように進まない場合、国民の鬱憤が温首相に向けられる恐れがある」として、「感動路線」の危険性も指摘した。(翻訳・編集/NN)
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2008/6/2
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