<四川大地震>高校生の遺体を背負う父親、「家に帰ろう…」―四川省

Record China    2008年5月29日(木) 22時27分

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28日、四川大地震の震源地、映秀村の高校から息子の遺体を掘り出し、背負って連れ帰る父親が紹介された。父親は、「息子を置き去りにはできない」と悲しみをこらえて語った。写真は息子をおぶる程さんと嘆く家族。

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2008年5月28日、新華社通信(電子版)は、四川大地震から3日目に被災地入りした記者のレポートを掲載。息子の遺体をがれきの山から掘り出し、背負って家に連れて帰る父親を紹介した。

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記者は15日の午後、震源地の[シ文]川(ぶんせん)県映秀村に続く山道を救援部隊とともに進む途中、小柄な男性が自分より背の高い人間を背負ってやって来るのが見えた。背中の者は頭部を薄い毛布で覆われており、顔ははっきり見えないが白い制服を着ている。記者と同行の医者が急いで近寄ったが、男性はそれを止めた。「結構です。息子はもう死んでいますから」。

男性は程林祥(チョン・リンシアン)さん。同村から25km離れた水磨村の村民だという。背中にいたのは、息子の程磊(チョン・レイ)君で、映秀村の高校に通う1年生だった。地震発生後、程さんは急いで息子を助けに向ったが、そこはすでにがれきの山。素手でがれきを掘り返して、遺体を発見したと語った。程さんは、「息子を家に帰してあげたい」と言い残して長い家路に着いたという。(翻訳・編集/NN)

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