<四川大地震>多数の校舎倒壊、「おから工事」検証にサンプル採集―中国

Record China    2008年5月27日(火) 7時57分

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26日、四川省什ほう市では、40校あまりの小中学校で校舎が倒壊した。建設部は全校舎について、コンクリートなどを採取。設計基準に適合していたか、検証を行う。写真は什ほう市の被災地。

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2008年5月26日、京時報によれば、25日、四川省の什ほう市の市委員と市政府が記者会見を開き、市の震災救援活動の報告を行った。

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5月23日夕までの統計によれば、震災による死者は5891人に達し、行方不明者は300人あまり、負傷者は3万1990人に上った。地震により、家屋30万戸が倒壊、倒壊の可能性がある危険な建物は60万戸で、約7万人が家を失った。震災により直接被った経済損失は889億元(約1兆3340億円)。

最も被害が大きかったのは学校で、40校あまりの小中学校で校舎が倒壊。880人もの教員と生徒が校舎の下敷きとなり、死者597人、負傷者2800人(重傷547人)が出たという。

市建設局によれば、今回の地震で多く校舎が倒壊した原因は様々だが、1つは校舎の多くが、1979年施行された耐震基準により建築されていたため。耐震性が低く、今回の地震に耐えられるものではなかったという。また、教室が広く、天井も高く、窓が多いため、構造上も倒壊しやすかった。建設局は、現時点では鉄筋を減らすなどで調整し、おから並みのもろい手抜き建築とされる「おから工事」が倒壊の原因だと断定することはできないとし、専門家による判断を待つべきだとした。

また現在、建設部がすでに倒壊したすべての校舎でコンクリート、鉄筋などをサンプルとして採集しており、建築・設計基準に適合していたか、後日検証が行われるという。(翻訳・編集/岡田)

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