日本の製造業で再びスキャンダル、今度はカップ麺―中国メディア

Record China    2017年11月2日(木) 11時50分

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新華社は1日、カップ麺に使われる乾燥具材を手掛ける福島県の食品工場が無許可生産の疑いで警察の捜査を受けたと報じた。記事は、日本の製造業が自動車・銅・アルミ製品に続き再びスキャンダルを出したと評した。写真は日本のカップ麺。

中国国営の新華社は、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)の海外情報関連の公式アカウントである新華国際で1日、カップ麺に使われる乾燥具材を手掛ける福島県の食品工場が10月31日に、無許可製造の疑いで警察の捜査を受けたと紹介した。新華国際は自動車・銅・アルミ製品の品質検査の偽造に続き、日本の製造業で再びスキャンダルが暴露と評した。

福島県紙の福島民友などによると、警察の捜査を受けたのは乾燥食品の製造会社である営洋(本社・同県いわき市)。同社は、カップ麺用の乾燥チャーシュー製造を行っていた工場の設備改修のため、7月中旬ごろから製造許可を得ていない工場を利用していた疑いが持たれている。同市保健所が立ち入り検査をして無許可製造を確認。衛生上の配慮についての問題点を改善して許可申請するよう複数回指導したが、改善されなかったためいわき中央署に刑事告発したという。

新華国際は同件を「日本の即席麺にも問題あり、具材は無許可産品」の見出しで紹介。営洋の社名は書かなったが、同社の乾燥食品は魚肉製品、肉類、卵など多岐にわたり、日本の大手ブランドのカップ麺も広範にわたり使っており市場占有率は100%に近いと紹介。「このスキャンダルは日本のカップ麺販売に影響をもたらすだろう」と論じた。

記事は最後に「やっぱり老壇酸菜(ラオタン・スワンツァイ)にしようか…」とした。「老壇酸菜」は台湾系食品企業の統一(トンイー)や康師傅(カンシーフ)がそれぞれ製造販売している即席麺の「老壇酸菜牛肉麺」を指す。統一や康師傅は中国大陸部に多くの生産拠点を持ち、中国人にとっては自国ブランドに近い感覚がある。新華国際は、日本ブランドのカップ麺は安全性が確保されていないとして、敬遠を示唆したことになる。

中国メディアはこのところ、三菱自動車の燃費不正、日産自動車の出荷前検査の不正、神戸製鋼のデータ改ざん、英国で日立製作所の高速鉄道車両が営業運転を開始した初日にトラブルを続出させたことなど、日本の製造業界で多発している品質問題を大きく扱っている。

しばらく前までは自国の製造業が抱える問題と対比させて、日本製品の品質の高さや日本企業の良心的なものづくりを強調する報道が多かっただけに、現在は逆に、日本企業の不祥事が「またか」といった論調で報じられることが増えている。(翻訳・編集/如月隼人

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