中韓関係に改善の兆し?韓国が狙うのは…―中国メディア

Record China    2017年10月31日(火) 9時30分

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30日、高高度防衛ミサイルの在韓米軍配備でこう着していた中韓関係に改善の兆しが見られていることを受け、韓国の流通・旅行業界の間で、中国最大のショッピングイベントである11月11日の「光棍節」に期待が寄せられている。資料写真。

2017年10月30日、中国メディアの参考消息網は、高高度防衛ミサイル(THAAD)の在韓米軍配備でこう着していた中韓関係に改善の兆しが見られていることを受け、韓国の流通・旅行業界の間で、中国最大のショッピングイベントである11月11日の「光棍節」(独身者の日)に期待が寄せられていると伝えた。

29日付の韓国・聯合ニュースによると、中韓関係が最近、雪解けムードに入った兆しがあちこちで見られているという。

中国共産党の第19回党大会を控えた13日、金融危機時に通貨を融通し合う中国と韓国の560億ドル(約6兆3000億円)規模の通貨交換(スワップ)協定が延長された。党大会閉会日の24日には、中韓の国防相会談が2年ぶりに開催されている。

また中国河北省の旅行会社のサイトには、韓国団体観光旅行商品が7カ月ぶりに登場した。中国最大のオンライン旅行サイトであるシートリップ(携程)が、韓国旅行商品の設定のために、ロッテホテルに実務協議を提案したというニュースも伝えられた。

北京の韓国大使館が27日、10月3日の韓国の建国記念日である「開天節」と10月1日の「国軍の日」を記念して開催した今年度のレセプションに、中国外交部の陳暁東(チェン・シャオドン)部長助理(次官補)が出席したことも両国間の関係改善に向けた積極的な信号として解釈されている。なぜなら、昨年のレセプションには、THAADをめぐる対立により、中国側主賓は参加しなかったためだ。

韓国観光公社によると、今年1〜9月の訪韓外国人観光客数は約994万人で、前年同期より23.5%急減している。これは同期間に中国人観光客数が大きく減少したことによるものだ。このような傾向が年末まで続く場合、今年の訪韓外国人観光客数は前年比468万人減の1256万人にとどまることが予想されている。特に出国者数と入国者数の差が1400万人に達し、観光収支の赤字幅は過去最大の150億ドル(約1兆7000億円)になるとの推計もある。

中国の「光棍節」は、米国で年1回開催される大セールの「ブラックフライデー」にちなんで「中国版ブラックフライデー」とも呼ばれている。聯合ニュースは、韓国の流通・旅行業界の間で、この「光棍節」に向けたマーケティングを準備中の会社もあると伝えている。(翻訳・編集/柳川)

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