95後の大学生、スマホアプリ開発市場に参戦

人民網日本語版    2017年10月27日(金) 13時40分

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スマホの拡張現実(AR)技術を使って京劇を鑑賞したり、ジョギングしながら作曲したり、カラーのニュースを読んだり……。これらは決して夢物語ではなく、95後(1995年以降生まれ)の大学生が開発したスマホ・アプリの実際の機能だ。

スマホの拡張現実(AR)技術を使って京劇を鑑賞したり、ジョギングしながら作曲したり、カラーのニュースを読んだり……。これらは決して夢物語ではなく、95後(1995年以降生まれ)の大学生が開発したスマホ・アプリの実際の機能だ。中国青年報が報じた。

同済大学・ソフトウェアエンジニアリング学部4年の胡貝■(■は女へんに尼)さんは、十数年前に見た張国栄(レスリー・チャン)主演の映画「さらば、わが愛(原題: 覇王別姫)」から着想を得て、京劇文化を発揚するスマホアプリを製作した。同アプリは、京劇のメイクや衣装を紹介したり、AR技術を使って京劇を鑑賞したり、画像を加工したりする機能を搭載している。

「現在、たくさんの中国の伝統文化が現代化された方法で発揚、PRされている。私たちがこのアプリを作ることにしたのも、多くの若者に中国の京劇アートに注目してもらいたかったから」と胡さん。

最近開催された「第2回中国大学コンピューターコンテスト--モバイルアプリのイノベーションコンテスト」の閉幕式で、胡さんが製作したこのアプリが特等賞を受賞した。

その他、運動が好きな音楽愛好家向けのアプリ「Step Beats」が一等賞を受賞した。このアプリを使うと、誰でもミュージシャンになることができる。ランナーによって異なるジョギングの特徴やスピード、リズムなどを活用して、オリジナルミュージックを創作することができる。また、ジョギングを通して、アイデアを音楽にするという、斬新な創作スタイルを音楽愛好家に提供する。

同アプリの製作チームの責任者は浙江大学2年の李晨嘯さんで、メンバー全員が95後だ。李さんは、「僕は高校の時からiPhoneを使っていた。その時から自分が作ったアプリがApp Storeに登場することを目標にし、独学でプログラミングやソフトウェアの知識を学んできた。大学でも、その目標を達成できるよう努力し続け、仲間にも恵まれ、ついに達成できた」と喜びを語った。

アプリ開発が学業に影響することはないのだろうか?昨年のコンテストで特等賞を受賞した浙江大学のチームの責任者・張楽凱さんは取材に対して、「コンテストに参加するとかなりの精力を消耗するが、自分が研究しているアートデザインとも関係があり、先生も応援してくれている」と説明した。

「1年間で、僕たちが製作したアプリのダウンロード回数が600万回に達した。今、3つ目のアプリを開発中」と張さん。

浙江大学とアップル社が共催する同コンテストは今年3月にスタートした。中国大学コンピューターコンテストの目玉の一つでもある同企画に、学生5000人以上の応募があり、2000人以上が参戦。その規模は拡大を続けている。最終的に、約200大学が453作品をエントリーした。それらの作品は、健康、医療、高齢者の世話、教育、環境保護、災害対策、工業、農業、安全、ビッグデータ応用、行政管理などの分野をカバーしている。(編集KN)

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