韓国でタブー視される「旭日旗」、似たデザインにも“過剰反応”相次ぐ、悪役イメージすっかり定着

Record China    2017年10月22日(日) 7時30分

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韓国で「日本の軍国主義の象徴」としてタブー視されている旭日旗。よく似たデザインの看板などに“過剰反応”するケースも相次ぎ、悪役イメージがすっかり定着している。写真は旭日旗。

2017年10月21日、韓国で「日本の軍国主義の象徴」としてタブー視されている旭日旗。よく似たデザインの看板などに“過剰反応”するケースも相次いでいる。ニュージーランドでは韓国人男性が旭日旗のような柄がデザインされた車に生卵を投げつけた。旭日旗の悪役イメージはすっかり定着している。

旧日本海軍の伝統を受け継ぐ旭日旗が韓国内で非難の的になったのは、実はごく最近。2011年1月のサッカー日韓戦で、日本人に対する差別行為を指摘された韓国人選手が「日本側の応援席に旭日旗があったから」と釈明したのがきっかけといわれる。

その後、12年8月、ロンドン五輪サッカー3位決定戦で韓国人選手が「独島(日本名・竹島)はわれわれの領土」と書かれたプラカードを競技場で掲げた行為を日本側が抗議すると、韓国側は旭日をあしらってデザインされたとみえる日本のユニホームなどを取り上げて反論。旭日旗を「戦犯旗」と呼んだり、「ナチス党旗(ハーケンクロイツ)と同じ性格の旗」とまで主張したりするようになった。

韓国メディアによると、ニュージーランドで攻撃の対象になったのは、旭日旗を横半分に切り、太陽が水平線の彼方へ沈んでいく様子を表現した「落日旗」。第2次世界大戦中、米軍の戦闘飛行隊「サンダウナーズ」が戦闘機に描いていたデザインで、「日本の敗戦を祈願する」との意味が込められていた。

こうした反応は枚挙にいとまがないほど。今年になって韓国メディアに取り上げられものだけでも「ファストフードチェーンのバーガーキングが売り出した白地に赤色で大きくズワイガニを描いた『ズワイガニワッパー』の包装紙」「旭日旗に似た模様のカラオケ店の看板」「韓国の男性アイドルグループ『BIGBANG』が着用した白地に中央から放射線状に赤い色が広がる柄に染色されたTシャツ」などを数える。

韓国国内だけではなく、米国ニューヨークの銀行の壁に描かれた太陽の絵柄についても、現地の韓国人父兄協会から抗議があり絵柄が変更された。昨年は世界的ファッションブランドのショーに登場した日の出柄のジャケットが問題視されたこともある。

繰り返される旭日旗もどきのバッシングについて、韓国経済新聞はズワイガニ包装紙が問題になった際、「過度な民族主義と民族主義的コンプレックスが引き金となっている」と懸念を含め報道。ネットユーザーからも過剰反応に批判的なコメントも寄せられているが、韓国内では圧倒的に少数派だ。背景にあるのは、やはり歴史認識をめぐる日韓両国の溝。反日感情のなせる業と簡単には片付けられない。(編集/日向)

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