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中国共産党大会で「党中央への権力集中」を強調、習近平氏の冒頭報告は胡錦濤報告と比べ「党の指導」の表現が激増

配信日時:2017年10月19日(木) 11時10分
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習近平党総書記は18日、中国共産党全国代表大会の冒頭「報告」で、党中央への権力集中を強調した。「党の指導」などの表現は、前回2012年の党大会で胡錦涛前総書記が行った報告の29カ所から、53カ所へと激増した。

中国共産党の第19回全国代表大会(党大会)が18日、北京市内の人民大会堂で始まった。同大会は5年に1度開催される中国最大の政治イベントだ。習近平(シー・ジンピン)党総書記(国家主席)は恒例である大会冒頭の「報告」で、共産党中央への権力集中を強調した。「党の指導」などの表現は、前回2012年の党大会で胡錦涛前総書記が行った報告における29カ所から、53カ所へと激増した。

中国共産党の指導層は現在、習総書記を初めとする第18期のメンバーで、党大会の終了をもって第19期の指導層に入れ替わる。習総書記は留任の見込みだが、第18期指導層の最高責任者として在任5年の成果と今後の方針や見通しを示す「報告」を行った。

党大会の冒頭報告で総書記が政権を担当した過去5年間を振り返り、実績を強調するのはこれまでと同様。習総書記の党大会報告で目立つのは、2050年あるいは21世紀半ばと時期を明確にした上で、「総合的国力と国際影響力で世界の先頭に立つ国になる」「人民軍を世界で一流の軍に成長させる」などと、論じたことだ。

習総書記は、西側諸国とは異なる社会主義という体制と価値観を堅持しつつ、中国は米国に匹敵する、あるいは凌駕(りょうが)する強国になると宣言したとも受け止められる。

国内体制については、共産党による統治を強調した。胡錦涛前総書記は、前回2012年の党大会の冒頭報告で「党の指導」や「党の指導方式」などの表現を29カ所用いた。

ただし胡前総書記は「党の指導を堅持せねばならない」など党による強い指導を強調する反面、末端行政区画における人民大会(地方議会)では「一線の労働者、農民、知識分子の議員の割合を増やし、党の指導幹部の比率を引き下げる」「党の指導方式や執政方式を改善する」などの言い方も盛り込んだ。共産党の統治に対する挑戦は絶対に許さないが、党外からの意見や党の統治方式そのものの修正も考えるという柔軟姿勢を示したと理解できる。

一方、習近平総書記は冒頭報告で、「党の指導」を53カ所用いた。しかも「党の指導と党の建設に全面的に力を入れ、党の管理と統治が緩くなっている状況を必ずや変革する」「中国共産党の指導がなければ、民族の復興は空想になる」「党の集中統一指導を強化する」「偉大な事業には必ず強い党による指導がある」など、党中央への権力集中を強調する部分が目立つ。

習総書記は「わが国は労働者階級が指導し、労働者と農民の連盟を基礎とする人民民主専制の社会主義国家」とも述べた。

中国共産党は2002年の党大会時以来、江沢民元総書記が提唱した「3つの代表」を党規約における「行動方針」に位置付けている。「3つの代表」の中でも特に重要なのは、共産党は「中国の最も広範な人民の根本利益を代表」するとの部分で、それまでは労働者や農民の利益を代表する「階級政党」だった中国共産党が、資本家や財界の利益も含む全国民のために存在する「国民政党」になるとの宣言でもあった。

「労働者と農民の連盟を基礎とする」といった言明を含め、習総書記は「古きよき強い共産党」への回帰を志向しているとも解釈できる。(翻訳・編集/如月隼人

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