<四川大地震>被災者の50万人にPTSD、急がれる心のケア―中国

Record China    2008年5月22日(木) 8時16分

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21日、四川大地震の被災者および救助活動に当たった人々にPTSD(心的外傷後ストレス障害)の症状が。その数は50万人以上と見られており、専門家による早期治療が求められている。写真は心理救援医療チームによる被災地でのカウンセリング。

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2008年5月21日、江蘇省南京市の「揚子晩報」は四川大地震の被災者と救助活動に当たった人々の中に、PTSD(心的外傷後ストレス障害)の症状が見られる患者が50万人以上いるとの専門家の指摘を伝えた。

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中国科学院心理所の張侃(チャン・カン)所長は、今回の四川大地震で何らかの心的障害を抱える被災者と救助活動従事者の数を「50万人は下らない」と予想。このため、同心理所は今後5年間にわたる長期研究計画を立て、これらPTSD患者の治療に当たる方針。同時に、被災地に災害心理治療センターを設置して、専門のカウンセラーを現地にて養成する必要性を強調した。

今回の地震で、家族や教師、仲の良い友達を失った子供たちの心の傷は深い。上海から訪れた心理カウンセラーは、地震発生当時の恐怖や悲惨な現場を言葉にして表現できない子供たちがPTSDになると、人格形成に著しい悪影響を及ぼす危険性があるとして、専門家による治療を一刻も早く開始するよう同紙は訴えている。(翻訳・編集/本郷)

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