欧州と中国つなぐ貨物列車・中欧班列の便数が爆発的増加 年間5000便運行へ

人民網日本語版    2017年10月12日(木) 7時50分

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最近、寧夏回族自治区で開催された中国-アラブ諸国国際物流協力商談会で、中鉄集装箱運輸有限責任公司の鐘成・副総経理が、「中欧班列が2011年に開通してから現在に至るまで、5000便以上運行してきた。(9月9日、撮影・于海洋)。

最近、寧夏回族自治区で開催された中国-アラブ諸国国際物流協力商談会で、中鉄集装箱運輸有限責任公司の鐘成・副総経理が、「中欧班列(中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車)が2011年に開通してから現在に至るまで、5000便以上運行してきた。安定して中欧班列を運営している中国の都市は33都市で、欧州の12カ国の33都市とつながっている。中欧班列は『一帯一路』(the Belt and Road)参加国の重要な物流ルートとなっている」と成果を強調した。経済参考報が報じた。

中欧班列の営業距離は東西約1万3000キロに及び、50の国や地域を通過している。現在、中欧班列はスピーディと安価を売りにしているため、多くの運輸業者が利用するようになっている。山東文登大世汽車配件有限公司通関部の王軍マネージャーによると、「以前はチェコに輸出する自動車の部品は船で輸送しており、約40日かかった。今は中欧班列を利用しており、輸送にかかる時間も半分くらいですみ、コストもほとんど変わらない」という。

もちろん、中欧班列は、中国大陸部だけに大きな利益をもたらしているだけではなく、中国市場と「一帯一路」参加国のウィンウィンを実現している。開通当初、運ばれる荷物は携帯電話、パソコンなどのIT商品が多かったものの、今では、服、鞋、帽子、自動車、自動車の部品、食料、ワイン、コーヒー豆、木材、家具、化工品、機械設備など、日に日に多元化している。業界関係者によると、浙江省義烏市からスペイン・マドリードまでつなぐ列車が開通して以降、マドリードは、欧州の日用雑貨品をカバーする集散地になりつつあるという。

鐘副総経理は、「『一帯一路』イニシアティブの下、中欧班列の運行便数は爆発的に増加している。統計によると、54カ月で1000便に達し、その後は8カ月半で2000便目、5カ月半で3000便目、4カ月半で4000便目に達した。20年には、中欧鉄道運輸ルートの整備がほぼ完了し、28の国内外の重要なターミナルもほぼ完成する。そうなると、年間5000便運行されるようになるだろう。大都市だけでなく小都市もカバーし、経済効果の高い中欧大ルートは今後、一層便利になる」と話す。

中欧班列の配置・計画を合理的に

運行地域の範囲が拡大し、便数も増加するにつれ、中欧班列の往路・復路の不均衡、高い物流コストなどの解決が必要な課題となっている。また、中国国内の始発都市では、資源の争奪戦が過熱し、「一帯一路」参加国の運送費が高止まりしていることも新たな問題として浮かび上がっている。

業界関係者は、「『一帯一路』イニシアティブの推進が深化するにつれ、参加国間の経済・貿易交流の発展が加速し、中欧班列の需要もさらに高まるだろう。そうなると、中欧班列のサービスや建設に対する要求も高くなる」と見ている。

渝新欧(重慶)物流有限公司の漆丹・総経理は、「中国国内外の中欧班列の運営協調マニュアルを早く実施し、国家レベルの中欧班列集結センターを構築し、中欧班列の配置・計画を合理的に進めなければならない」との見方を示している。

一方、中国物資儲運協会の姜超峰名誉会長は、「『一帯一路』参加国・参加地域と、多くの分野で協力を強化しなければならない。中国は、参加地域の鉄道インフラや港施設の建設に積極的に参加し、通関能力を向上させることができる。また、中欧班列の運輸ルートを最適化し、運輸組織・過程を整備し、運行時間を短縮し、税関の手続きを円滑化し、通関速度を向上させ、統一した情報プラットフォームを構築し、列車のリアルタイムの情報や貨物の追跡情報を交換し合うことができる」と指摘した。

そして、「中欧班列は、『メイド・イン・チャイナ』が海外進出する重要なルートで、輸出される商品の品質をきちんと管理することが中国には求められる。そして、人材を確保し、関連企業を育成し、関連企業が海外に倉庫を設置・運営するよう奨励し、中国企業と商品が世界進出する幅と広さを拡大させなければならない」との見方を示した。(編集KN)

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