日本でアニメを学ぶ前に知っておかなければならないこと―中国メディア

Record China    2017年10月7日(土) 23時20分

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3日、青年参考は、日本でマンガやアニメを学ぶうえで知っておくべきことについて、専門家の意見を紹介する記事を掲載した。写真は南京のアニメ制作会社。

2017年10月3日、青年参考は、日本でマンガアニメを学ぶうえで知っておくべきことについて、専門家の意見を紹介する記事を掲載した。

記事は「アニメは今世紀において最も潜在力を持つ朝陽産業と称されている。日本は現在、世界最大のアニメ輸出国で、世界市場において65%のシェアを持っている。アニメを学ぶなら、日本留学は良い選択だ」とした。

そのうえで、日本に長年留学していた経験を持つ留学斡旋会社の顧問・張良(ジャン・リアン)氏の話を紹介。張氏は「実は日本ではアニメと漫画では教育の方向性が全く違う」と指摘。「アニメはイラスト描画、デジタル操作、音響コントロールといった技能習得が主体だが、漫画は学生の芸術的才能を高めることに主眼が置かれ、基本的な目標は作画、ストーリー構成に長けた漫画家の育成にある」とし、「大部分の中国人学生のニーズに合うのはアニメのほうだ」と語っている。

張氏はまた、日本ではアニメ専攻の大学は決して多くなく、専門学校が主体になっていると解説。数少ないアニメ専攻がある大学として東京芸術大学、京都精華大学、武蔵野美術大学、多摩美術大学、宝塚大学、東京工科大学、別府大学、大阪芸術大学などを挙げた。さらに、日本の修士課程では技能よりも理論研究を重んじる傾向にあることにも注意が必要だとした。

記事はさらに、日本の若手アニメーター支援団体が実施した調査で、日本の若手アニメーターの半数以上が自活できる収入を得られずに、実家からの援助を受けざるを得ない状況にあるとも伝えている。

張氏は「日本にアニメ留学する前に、卒業後に日本でキャリアを積むかどうかを慎重に検討すべき。今、中国のアニメ人材は著しく不足している。文化産業が勃興しつつあるなか、中国のアニメ市場が持つ雇用の潜在力は各方面から認識されている」とし、中国に帰国して発展する道もあると提言している。(翻訳・編集/川尻

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