中国初の小学校の女子生徒向け教材が上海で出版

人民網日本語版    2017年9月29日(金) 21時0分
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分厚い歴史の本を開くと、東洋の文明古国でも、西洋の先進国でも、女性が長期にわたり差別や圧力を受けてきたという記載があり、女性が生存、発展、結婚などにおける権利を守るために歩んできた道は、男性よりずっと険しいものだったことがわかる。

中国初の女子生徒向けの教科書「花様女孩」

分厚い歴史の本を開くと、東洋の文明古国でも、西洋の先進国でも、女性が長期にわたり差別や圧力を受けてきたという記載があり、女性が生存、発展、結婚などにおける権利を守るために歩んできた道は、男性よりずっと険しいものだったことがわかる。新民晩報が報じた。

これは、26日に刊行された中国初の小学校の女子生徒向けの教科書「花様女孩」の説明文に書かれている言葉だ。この教科書は、上海の小学4年生、5年生の学生が使うことになる。

上海教育出版社から出版された「花様女孩」の編集責任者・張志■(■は竹かんむりに均)さんによると、昨年8月、同社は男子生徒向けの教材「小小男子漢」を出版したため、今回「花様女孩」が出版されたことで、男子生徒向けと女子生徒向けの教材が揃ったことになる。このような教科書を採用しているのは、中国全土で上海が初めてだ。

教材の編集者である、静安区閘北第一中心小学校の徐静校長は、「当校は男女や健康についての教育にずっと力を入れている。以前は、男子と女子の心理的健康が多かったが、今回の教材はテーマ別の教育を切り口にしている」と説明している。

第一章ではまず「自分は誰か」について説明している

「花様女孩」は6章に分かれており、1章「私は女の子」、2章「美の追求」、3章「自分をちゃんと守る」、4章「人間関係という財産」、5章「愛ある天使」、6章「未来に向かって」となっている。

取材では、「花様女孩」は、これまでの教育観念における女の子に対する「堅苦しい教訓的な内容」と大きく異なり、女の子の観点から、特に美意識や美しい女性という観点から、女子生徒に教育を施すことが分かった。

まず、「美の追求」という章の一番目の小見出しは、「『顔』の忠告」で、女の子が自分の美しい顔をどのように守ればいいのか教えてくれる。例えば、汚い手で顔を触らないことやお湯で顔を洗うこと、顔にやさしいタイプの洗顔フォームを選ぶこと、化粧品はなるべく使わなことなどだ。

子供たちがよく考え、知識を増やすよう促す

2つ目の小見出しは「品位ある服装をする」で、どんな場合でも、品位ある服装をするということは、女の子としての修養であると同時に、他の人に敬意を示す方法の一つであるとしている。端的に言えば、品位ある女性にならなければならないということだ。

「自分をちゃんと守る」という章には、「全ての人の体に『聖域』がある。泳ぐ時に水着で隠している所は体のプライベートゾーンで、勝手に他の人が触ったり、見たりしてはいけない所。これが、私たちの体の『聖域』」と説明している。

また、夏の公共バスで、誰かが後ろからピッタリと体を寄せてきた時や、社会の教育機関の男性教師から、一人残って補習を受けるように言われた時、「かわいいね」と言いながらあなたの顔を触るのが好きなおじさんが近所にいる時、夜に人気のない道で知らない男の人がついてきた時など、日常のいろんなシーンを挙げ、自分を守る意識を高めるよう注意を促している。

徐校長は、「授業の時、男子と女子が一緒に受ける時もあれば、分かれて受講する時もある。性教育は絶対に男女に分かれて行う、という型にはまったやり方は避けている。例えば、男女の交際や男女の礼儀などについて勉強する授業は、男女に分かれて行う必要はない。一方、女性の生理現象や女子同士の友人との付き合い方などについて勉強する授業の場合は、女子だけが受けるほうが適切」と説明した。 (編集KN)

性差別問題と向き合っていることが一目瞭然

「小小男子漢」の表紙

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