韓国のタクシーに日本人客が大金を置き忘れ、運転手の取った行動をネットが称賛=「この国も捨てたもんじゃない」「これが日本だったら…」

Record China    2017年9月26日(火) 12時30分

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25日、日本人利用客が置き忘れた大金を届けた韓国人のタクシー運転手が話題になっている。写真は韓国。

2017年9月25日、日本人利用客が置き忘れた大金を届けた韓国のタクシー運転手が話題になっている。韓国日報が伝えた。

24日午前7時30分、ソウル市でタクシー運転手をしているキム・ヨンテさん(54)はソウル中部警察署を訪れ、タクシーの置き忘れという白い布地バッグを届け出た。中には1万円札217枚や日本のパスポート、衣類が入っており、警察も大金の落し物に驚いたという。

キムさんは前日の23日午後11時30分ごろ、江南(カンナム)区駅三(ヨクサム)洞でほろ酔い気分の日本人客4人を乗せていた。タクシーは15分ほどで目的地である明洞のホテルに到着、助手席に座っていた男性はバッグから紙幣数枚を取り出して料金を支払い、同僚3人とともにホテルに入っていったという。

その後、キムさんはすぐに他の客を乗せて京畿道(キョンギド)金浦(キンポ)市に向かったのだが、客を降ろしてから車内に見慣れない白いバッグがあることに気付いた。バッグを開けてびっくり、大金を目にしたキムさんは「少しでも早くお客さんを探さなければ」と思ったそうだ。

キムさんが明洞を管轄する中部警察署にカバンを届け出てから2時間後、カバンの持ち主で衣類卸売業に従事する日本人男性(45)が警察署にやって来た。ビジネスの同僚7人とともに韓国を訪れた男性は総務を任されて資金を管理していたのだが、置き忘れ「事故」を起こして寝られなかったとのこと。タクシーナンバーは覚えておらず、タクシー代も現金で支払ったため見つけられる可能性は低かったが、紛失の届出をした明洞交番で連絡を待っていたところ「お金を見つけた」との連絡を受けたという。

大金を失うところだった男性は頭を下げてキムさんに感謝の意を伝え、男性と一緒に訪れた韓国の取引先社長のチョ・フンさん(42)も「バッグには一緒に来ていた同僚7人のお金が全部入っていた。キムさんのおかげでホッとした」と伝えた。

キムさんの暮らしは裕福ではなく、217万円はキムさん一家の2、3年分の収入に当たる大金だという。しかし、金さんは「私のお金でもないのに欲が生じるわけがない。貧しくとも正直に生きるのが正しいと思う」と淡々と話した。

これを受け、ネットユーザーからは「素晴らしい人」「かっこいい」「韓国のイメージアップに寄与した功は大きい」「まだまだこの国も捨てたもんじゃない」などキムさんを称える声が後を絶たない。

一風変わった視点から「どっちにしろ良かった。日本人はその大金を衣類卸売商店街に行って使うつもりだったんでしょ?韓国にまいて行くお金だってこともいいし、韓国に対するイメージも良くなってラッキー」「われわれ韓国人が良くしてやってこそ日本人に言えることもある」と喜ぶ声も上がった。

中には「これが日本で日本人がお金を届け出たのなら『さすが日本人』『学ぶとこの多い民族』『韓国だったら持ち逃げされただろう』と見下す人が多かったことだろう」とのコメントも寄せられた。(翻訳・編集/松村)

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