<点描・北京五輪>朝倉浩之の眼・四川大地震、「鳥の巣」は地震感じず

Record China    2008年5月15日(木) 23時13分

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5月12日、中国南西部で起きた四川大地震は被害を拡大。四川省内だけで1万人が死亡したとされ、今も数百人が倒壊した平屋の下敷きになっているという。写真は北京五輪メインスタジアム「鳥の巣」。

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5月12日、中国南西部で起きた四川大地震は被害を拡大。四川省内だけで1万人が死亡したとされ、今も数百人が倒壊した平屋の下敷きになっているという。今後も被害が拡大していくものと見られ、北京からも次々と軍などの応援部隊が現地に向かっている。

地震が発生した午後2時半過ぎは、遠く離れた北京でも揺れを実感。ただ、北京の多くの人は、地震を体験したことが少なく、その揺れを体の症状と勘違いし、「めまいがする」「頭がぼっとする」などの症状を訴える人も多くいたようだ。

北京五輪に向け、仕上げの工事が進んでいるメインスタジアム「国家体育場(愛称:鳥の巣)」で工事を担当する責任者の一人は「地震当時、スタジアム内にいたが、揺れは全く感じなかった」という。

同競技場は震度8の耐震構造となっており、小規模の地震については、何ら影響がないとのこと。使用されている全ての鋼材は通常のものの2倍で、外部から強い力を受けても、元の形状に戻る性質を持っているということだ。

北京は、死者30万人を出した1976年の唐山大地震の際、強い地震を経験して以降、小規模な揺れも体験していない人がほとんど。そんな中、国内で起きた大災害を受け、五輪の各施設も、改めて耐震の必要性を認識しているようだ。また「危機管理」の重要性が問われることになる。

<注:この文章は筆者の承諾を得て個人ブログから転載したものです>

■筆者プロフィール:朝倉浩之

奈良県出身。同志社大学卒業後、民放テレビ局に入社。スポーツをメインにキャスター、ディレクターとしてスポーツ・ニュース・ドキュメンタリー等の制作・取材に関わる。現在は中国にわたり、中国スポーツの取材、執筆を行いつつ、北京の「今」をレポートする中国国際放送などの各種ラジオ番組などにも出演している。

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