知識消費ブームが到来 3000万元の価値を持つオンラインコンテンツも

人民網日本語版    2017年9月19日(火) 18時0分

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ネットワーク時代において、知識の獲得ルートがますます多元化してきている。ある北京大学の経済学教授のネットコラムは、有料購読者が既に17万人を超え、価値にして3500万元近く(約6億円)となっている。

ネットワーク時代において、知識の獲得ルートがますます多元化してきている。ある北京大学の経済学教授のネットコラムは、有料購読者が既に17万人を超え、価値にして3500万元近く(約6億円)となっている。しかし、このようなコンテンツは数多くのネット有料サービスにおいてほんの一握りでしかではない。シェア精神を崇めるネットワーク時代において、良質なコンテンツの有料化はすでにトレンドとなっている。

▽知識消費ブームが到来

北京大学国家発展研究院の薛兆豊教授は2010年から、北京大学で「経済学原理」と「法律経済学」の2つのカリキュラムの講義を始めた。現在では、ネットワークのお陰で、その学生数はすでに17万人以上に達しているという。

職業も異なる全国各地の学生が、北京大学の教室に座る必要もなく、携帯を通じて、毎日薛教授の10分間のオンライン音声コースに参加し、オンラインで前の日の課題に対する答えを提出している。「学費」は1年あたり199元(約3000円)のコラム購読料だ。

ネットワークが中国において浸透していくにつれて、ネット上のコンテンツもまた雑多で玉石混交になり、ユーザーに情報選択という困難をもたらしている。そのため、優良コンテンツはますます希少品となっており、「分答」、「得到」、「知乎ライブ」などの知識共有プラットフォームが相次いで登場し、知識に対して費用を支払うという業界の春が訪れようとしている。

アリアプリディストリビューションプラットフォームが最近発表した「2017年第二四半期アプリ産業報告」によると、「90後」(90年代生まれ)を中心とした知識に対して費用を支払うユーザーがすでに5000万人に達しており、今年知識有料コンテンツの全体規模は500億元に達すると予測している。

▽「すきま時間」の争奪をはかる究極の戦場

薛教授が自身のコラムで購読者に対し「朝ご飯を一緒に買いに行く経済学者」になりたいとしている。

「知識経済」ビジネスマンと呼ばれる羅振宇氏は、「現在、産業の境界線が消えつつあり、消費をバージョンアップしている産業がいずれもユーザーの時間を奪い合っている。ユーザーがそのすきま時間を勉学に充てることを選択するのは、価値あるリアルニーズだ」との見方を示した。

すきま時間を利用し、ユーザーの「一日で本を一冊読み終わる」といった小さな目標の実現をサポートする。これはまさに数多くの有料知識共有プラットフォームの運営モデルにほかならない。

トンボFMの鐘文明総裁は、「有料コンテンツはユーザーの負担を減らす」と述べている。大量で無駄な情報を取り除くため、有料コンテンツは逆にユーザーの時間を節約する形になり、ますますその人気が高まってきている。そのためユーザーの個人の時間を最大限利用し情報収集をサポートすることが製品デザインの目標となっている。

▽有料か無料か 将来的には問題ではなくなる

ユーザーが好む有料コンテンツは大きく分けて二種類あり、一つは優れたIP効果を備えた経験や知識のコンテンツ、そしてもう一つは著作権制限により費用を支払わざるを得ないコンテンツだ。

例えば、有名人の高暁松や羅永浩が開設した有料音声コラムやネット上のネットアイドルが開設したネットコラムのように、その人物に対してもともと大量のファンがついているため、そうしたファンたちは金を使うことをいとわない。

しかし、ユーザーが優れたコンテンツにのみに金を使うことは、提供者もはっきりと承知しており、例えば、鐘文明氏も指摘しているように、優れた番組は単にアナウンサーが文学作品を読めばいいというわけではなく、革新と進化が必要となる。その目標を実現するため、購読者がすきま時間を使って学んでいる背後では、コラム作者とそのグループが多くの時間と労力をかけてコンテンツを制作しているのだ。

しかしユーザーがコンテンツに費用を支払うという習慣は何も自然に形成されたわけではなく、ここ数年、政府がネット上の著作権の保護を強化してきたことが功を奏している。特に、長年にわたり実施し続けたきた「網剣行動」がネット上の海賊版や著作権侵害行為を効果的に撲滅している。現在、ネットで無料でダウンロードできる音楽や上映中の映画作品は殆どなくなっている。

鐘文明氏は、「今の時代では、一時間を費やしネットで映画をダウンロードする人はいないだろう。その映画を見るのに10元(約170円)必要なだけだったら、すぐ支払うはずだ。消費水準の向上に伴い、多くの問題がすでに問題ではなくなった」と述べている。(編集HQ)

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