新型iPhone、中国メディアは「高過ぎる」、「開けてみればメード・バイ・サムスン・LG・SK」と韓国紙

Record China    2017年9月15日(金) 19時20分

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米国のアップルが新たに発売する「iPhone」の最上位機種「X」。多くの先端技術が凝縮されているが、中国メディアは「高過ぎる」と反応。韓国紙は「開けてみればメード・バイ・サムスン・LG・SK」と胸を張っている。写真は中国の地下鉄車内。

2017年9月15日、米国アップルがスマートフォン「iPhone」の発売10周年を記念する新たな最上位機種の「X(テン)」をお披露目した。さまざまな先端技術を盛り込んでいるが、中国メディアは「価格が月給に相当し高過ぎる」と反応。韓国紙は「開けてみればメード・バイ・サムスンLG・SK」と胸を張っている。

アップルが「スマホの未来」とPRするXは、薄くて高精細な有機ELディスプレーを新たに採用したほか、画面を見つめるだけでロックを解除できる顔認証機能を導入し、セキュリティーを高めた。画面下にあった「ホームボタン」は廃止し、前面をほぼ覆い尽くす5.8インチの画面を実現。現実空間にコンピューター映像を重ね合わせる拡張現実(AR)の対応も充実させ、ゲームなどさまざまなARアプリを楽しむことができる。

中国メディアによると、最も高額なXの256GB版の価格は9688元(約16万4000円)と1万元の大台に迫っている。国家統計局がまとめた2015年の都市部労働者の平均賃金を見ると、トップの北京市が1カ月当たり9282元(約15万7000円)で、2位の上海市が9097元(約15万4000円)。16年のデータは未発表だが、前年比7.0%増との同局の発表から推計すると、この2都市の1カ月分の賃金でXの256GB版をようやく購入できる計算になる。

記事は「世間からは高過ぎるとの声が出た」と紹介。「中国人の収入は大きく増加してきたものの、全国的な平均収入から見るとやはりiPhoneは高価であり、コストパフォーマンスの高い国産スマホとの競争になる」としている。

それでもXが人気を集めるのは確実で、別の中国メディアは「商品を転売する複数のダフ屋は取引価格が最高2万元(約33万8000円)まで跳ね上がるとみている」と報道。中国での10月27日の予約受付スタート、11月3日発売を前に手付金6000元(約10万1400円)ほどで、すでに1700件近い予約を受けたダフ屋もいるという。

一方、韓国経済新聞は「Xは過去のiPhoneシリーズに比べ韓国製電子部品の依存度が高まった」と指摘。「フレキシブル有機ELパネルはすべてサムスンディスプレーが供給している。サムスン電機、BH、インターフレックスなどサムスンディスプレーの協力会社も大挙納品契約を獲得している」「ユーザーの顔を認識するXのトゥルーデプスカメラと裏面のデュアルカメラはLGイノテックが生産する」などと報じた。

さらに「Xのメモリー容量は韓国の半導体メーカーの3次元(3D)NAND型フラッシュを活用したものだ。サムスン電子とSKハイニックスはXに使われる3DNANDの60%ほどを供給する」とも説明。電子業界関係者の「部品性能が高まるほどアップルの要求条件に合わせられる企業を探すのが難しくなっている。韓国企業に対するアップルの依存度はますます高まるだろう」との見方を伝えている。(編集/日向)

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